奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科
グリーンデバイス研究室〔中村研究室〕
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(by Excite)

有機エレクトロニクスとエナジー・ハーベスティング

Electronics on Any Surface!
これが、2007年以来かかげている我々の研究がめざすところを表す標語です。近年、「モノのインターネット(Internet of Things、IoT)」という言葉を耳にするようになってきましたが、それよりやや広い概念でしょうか。

私たちの身の回りの様々な「表面」に多様なエレクトロニクスの機能を追加してゆくことで、私たちのくらしはより快適でより豊かなものになります。一方現代では、文明の持続可能性を最大限に配慮した技術が要求されます。有機半導体デバイスでは、閉殻構造である分子を組み合わせることによって、低い温度で形成した薄膜を用いても欠陥の影響を受けずに高い電子機能を発揮させることができます。これによって、製造時に消費するエネルギーが少なくなります。また、プラスチック基板上に軽くて割れにくいデバイスを作製できるので、輸送に使われるエネルギーも抑えることができます。さらに、有機半導体デバイスは、これまで捨てられていた環境中の様々なエネルギーから電気エネルギーを収穫するエナジーハーベスティング(環境発電)の用途にも適しています。

当研究室では、新しい有機半導体デバイスを創り出すことによって、社会の持続可能性を考慮しつつ、生活全般にこれまでにないエレクトロニクスの機能を付加してゆくことを目指しています。低環境負荷な製造プロセスによってフィルム基板上などにデバイス(高性能な有機トランジスタや有機THz波センサなど)を創り出す研究や、環境中の未利用エネルギーから電力を収穫する新デバイス(いわゆる「有機太陽電池」や有機熱電変換素子)を創り出す研究など、物性物理学、電子工学、物理化学をベースに、有機エレクトロニクスの基礎から応用までを幅広く研究しています。

おしらせ

  • 千葉大学G-COE「有機エレクトロニクス高度化スクール」の成果をまとめた大学院レベルの教科書として、Springerから"Electronic Processes in Organic Electronics"が出版されました。松原助教と中村教授も"PART II Organic devices and their properties: Carrier transport band in practical polycrystalline organic thin films"の章を執筆しています。

最近の公式ブログ記事より