主な研究分野



(1) 生体適合性機構の解明

 生体(遺伝子、蛋白質、細胞、組織、個体)と材料の相互作用を分子レベルで解析して、生体適合性機構の解明と新材料設計に必要な基礎的知見を得ます。



(2) 組織工学や再生医療を支える材料の設計と創成

 有機ポリマーやタンパク質、ペプチドを用いて、生体親和性が良いだけでなく、生体組織に積極的に働きかけるインテリジェントマテリアルの創成を目指しています。材料の創成においては、ポリマーの構造を精密に設計できる精密重合法を用いることにより、通常の合成法では得られない新機能性材料の創成を目指します。

 また、ポストゲノム科学という考え方に基づき、ゲノムに暗号化されているタンパク質の構造と機能の関係を解析し、例えば骨形成を促進するペプチド(図1)、三重らせん構造を再現した人工コラーゲン分子(図2)、細胞死抑制ペプチドなど、世界的に注目される研究成果を産み出しています。



(3) プラズマ発生装置を用いた新しい治療法の開発

 低温常圧プラズマを用いた新しい治療法を目指し、豊田工業大学と共同で、デバイスの開発を行っています(図3)。

図1.骨形成促進材料による骨形成

図2.人工コラーゲン分子の原線維構造

図3.(a)プラズマ発生装置(b)細胞への照射(c,d)照射前後のNIH3T3細胞