概要

代表者挨拶

物質創成科学研究科 研究科長
垣内 喜代三

取扱実施担当者
片岡 幹雄

物質創成科学研究科は、人類の未来に役立てる新素材・材料の創出を担う優れた人材を組織的に育成することを使命としております。本研究科には物質科学のさまざまな分野から多様な経歴の教員が集まっています。このため、既存の学問領域の壁を乗り越え物質科学の融合領域研究の展開が可能になっています。現在、21世紀を担う光科学技術とナノサイエンス、ナノテクノロジーを融合した光ナノサイエンスを研究科の教育研究の中心においています。

本学には、文科系も含めた様々な学部、学科から学生が入学してきます。このため、研究科では多様な学生に対するカリキュラムの整備に取り組んできました。高度な先端科学技術研究に対応するための高水準の基礎学力の養成、英語教育の重視、一般科目の充実などがその現われです。また、博士後期課程学生の自由な発想に基づく自発的な研究提案に研究費を支援する競争的研究支援制度、支援財団助成を利用した海外派遣支援制度など、最先端の研究を支援することでも人材育成の高度化を進めてきました。

現代社会においては科学技術のめまぐるしい進歩とニーズの多様化に伴って、新しい融合領域の開拓に積極的に取り組む研究者が強く求められています。本研究科では、このような社会の要請とこれまでの教育研究における実績に基づき、視野が広く国際的に活躍できる創造性豊かな研究者を組織的に育成することを目的に、大学院教育体制を刷新する新しい教育プログラムを策定いたしました。本教育プログラムの特色は、博士課程教育に2コース制を導入することと、学位授与に至る教育プロセス管理の明確化に集約されます。

博士課程教育の2コース制とは、前後期課程一貫の教育を行うαコースとダブルメジャーに取り組むπコースです。αコースでは、前期課程の当初から博士論文の完成を目指して集中的な研究指導を行い、積極的に短期修了を推進します。πコースでは、戦略的にπ型研究者の育成をめざし、複数の研究分野での研究経験と実績を積むことを特徴とします。

一方、研究シラバスの策定とスーパーバイザーボード制を特徴とする教育プロセス管理を行い、個々の学生の研究進捗状況に即したきめ細かな個別指導により円滑な学位授与につなげます。研究指導に加えて、これまで行ってきた競争的研究支援、国際学会派遣などのプログラムを教育プロジェクトとしてより充実させ、体系的に実施します。

本研究科では教員間の問題意識の共有や幅広い議論を経て、本プログラムの策定に至りました。さいわい関係各方面からのご理解とご支持をたまわり、今般の大学院教育イニシアチブに採択されましたことを、素直に嬉しく思います。このプログラムにより、物質科学の先端融合領域の開拓を担う創造性の豊かな研究者の養成を目指す大学院教育のモデルを構築することができると考えています。今回の採択を契機に、学生の勉学や研究への熱意や後期課程への進学意欲が高まり、若手教員の教育技術や研究力が向上することを期待したいと思います。

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