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光機能素子科学講座の太田淳教授が応用物理学会第6回光・電子集積技術業績賞(林厳雄賞)を受賞

【受賞概要】

 2009年3月30日,光機能素子科学講座の太田 淳 教授が日本応用物理学会第6回光・電子集積技術業績賞(林厳雄賞)を受賞しました.同賞は,故林厳雄氏が2001年に京都賞を受賞された際の賞金の一部を基金として,光技術と電子技術を融合し集積化することにより高度な機能を得るための新しいデバイス技術やシステム化技術に関わる研究と当該分野の発展に資する目的で設立された賞です.

【受賞研究テーマ】

光・電子技術の融合化による高機能イメージングデバイスの開発と実用化

【受賞者】

太田 淳 教授

【受賞者コメント】

 今回このような栄えある賞を受賞できたことは大変光栄であり,布下名誉教授,塩坂教授はじめご指導頂いた本学の先生方,徳田准教授はじめ光機能素子科学講座関係者に厚くお礼申し上げます.

【受賞対象となった研究の内容】

 太田教授は,これまでにスマートCMOSイメージセンサの新方式・応用の研究を進め,変調光検波方式CMOSイメージセンサ,光無線LAN用CMOSイメージセンサなどの研究・開発に取り組んできました.
 また,バイオメディカル分野の重要性に着目し,2002年には国内でいち早くパルス周波数変調方式を用いた人工視覚デバイスを発表しました.これは網膜を電気パルスで刺激することにより人工視覚を得ようとするものであり,それ以後大阪大学医学部などと連携してこの分野の研究を進めています.この研究で提案した分散型刺激電極方式のCMOSイメージセンサ技術は,実用的な視覚に必要な1000個以上の刺激点数が実現でき,生体内埋植が可能なことを実証した光・電子集積技術の画期的な試みです.
 人工視覚研究の発展の一つとして,太田教授は脳内埋植型スマートCMOSデバイスの研究開発にも取り組んでいます.これは,光・電子機能集積化を活かして,イメージセンシングを含む多機能を集積化したCMOSチップをマウスの海馬内に埋植することにより,脳内での記憶 メカニズムを生体内計測する画期的なデバイスであり,すでにいくつかの研究室で利用が始まっています.これらの研究が,光・電子集積技術の新分野への展開に資するものとして高く評価され,今回の授賞に至りました.

 

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