NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 ~光ナノサイエンス~

超分子集合体科学研究室の松尾准教授らの学術論文がBulletin of the Chemical Society of JapanのBCSJ Award Articleとして選定され、BCSJ Awardを受賞

超分子集合体科学研究室の松尾准教授らの学術論文が、日本化学会欧文誌Bulletin of the Chemical Society of Japan 88巻9月号のBCSJ Award Articleとして選定され、BCSJ Awardを受賞しました。また、同号のcover picture(表紙絵)を飾りました。この賞は、当該号に掲載された論文の中で、インパクトがある優れた研究成果を記した論文1報に与えられるものです。

Effect of a Procaspase-activating Compound on the Catalytic Activity of Mature Caspase-3

PAC-1は、ガン細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導する物質として、最近、注目されている有機小分子である。従来、この小分子は、亜鉛イオンのキレート除去能により、アポトーシスの実行に関与する酵素「カスパーゼ3」の前駆体タンパク質である「プロカスパーゼ3」が成熟型酵素に活性化するプロセスを促進すると考えられていた。しかし、本研究において、PAC-1には、前駆体タンパク質の活性化のみならず、成熟型カスパーゼ3の機能をも向上させるという「ダブル効果」があり、その効果は、亜鉛イオンの非存在下でも起こることが見いだされた。このことは、別の作用機構として、成熟型カスパーゼ3との直接的な相互作用を示唆している。そこで、分子動力学計算によるシミュレーションにより、PAC-1と成熟型カスパーゼ3の相互作用形式を検討し、酵素分子内にある「空洞部分」にPAC-1が結合し、酵素活性に影響を与えるという作用機構を提案した。以上の知見は、ガンの化学的治療の見地から、アポトーシス実行酵素の活性をコントロールする薬剤分子の設計に役立つものとして期待される。
Bulletin of the Chemical Society of Japan発表論文へのリンク
http://www.journal.csj.jp/bcsj-article/bcsj-88-9-1221

cover pictureへのリンク
http://www.journal.csj.jp/wp-content/uploads/2015/09/BCSJ88-09-cover.jpg

 

超分子集合体科学研究室のホームページはこちらをご覧ください。

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