NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 ~光ナノサイエンス~

光機能素子科学研究室の野田俊彦助教が,Sensors and Materials Young Researcher Paper Award 2015を受賞

2016年2月24日,光機能素子科学研究室の野田俊彦助教がSensors and Materials 誌のYoung Researcher Paper Award 2015を受賞しました。同賞は,若手研究者が筆頭著者で2015年にSensors and Materials 誌に掲載された論文の中から,もっとも優秀な一報を選び表彰するものです。

Magnetic-Thrust Flexible Electrode with Integrated Preamplifier for Neural Recording

Toshihiko Noda1, Yoshiya Matsuzaka2, SeokBeom Kim3, Hiroaki Takehara1,

Kiyotaka Sasagawa1, Takashi Tokuda1, Hajime Mushiake2, Hiroshi Onodera4,

and Jun Ohta1

1 Nara Institute of Science and Technology (NAIST), Japan

2 Tohoku University, Japan

3 Okayama University, Japan

4 The University of Tokyo, Japan

センサや先進材料の有力誌であるSensors and MaterialsのPaper Awardを受賞でき,大変嬉しく思います。本研究は,東京大学 小野寺特任教授,東北大学 虫明教授,松坂講師,岡山大学 金教授との共同研究であり,研究グループの関係各位に感謝申し上げます。また私の所属する光機能素子科学研究室の太田教授をはじめ,関係の皆様のご指導とお力添えにより,本研究を推進する事が出来ました。改めて御礼申し上げます。本研究は,太田教授と小野寺教授がそれぞれ研究代表として推進されたJST-CRESTプログラムの,異なる領域にまたがる共同研究としてスタートしました。工学,医学,生理学の学際領域研究には難しさもありましたが,異分野融合でしか成し得ない成果が得られたと思います。この経験を活かして,今後もバイオメディカルデバイスの研究開発を進めて参りたいと思います。

バイオサイエンスの分野では,神経活動を記録する電気生理計測が必要不可欠なものになっています。電気生理用の様々な記録電極が開発されおり,組織へのダメージの少なさと刺入の容易さの両立がキーポイントになっています。本研究では極薄ポリイミドを基材としてフレキシブルな電極を作製し,組織へのダメージを低減させました。電極を柔らかくすると組織への刺入が困難になりますが,本研究では電極先端に極小磁性体を一体形成し,磁力によって電極を組織内に引き込むという新しいアプローチを提案しました。電極の刺入経路や深さを精密制御する事ができ,生体模擬材料を用いた実験によってその刺入特性を明らかにしました。また電極デバイスに高性能プリアンプを搭載することで低ノイズ計測を可能にし,動物実験によって脳波記録が可能である事を実証しました。磁気推進方式の刺入型電極が,電気生理計測の分野を切り拓く新たなツールとなる事が期待されます。

 

光機能素子科学研究室のホームページはこちらをご覧ください。

 

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