NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 ~光ナノサイエンス~

超分子集合体科学研究室の宮本昂明君(博士後期課程3年)が、日本化学会第96春季年会において学生講演賞を受賞

2016年3月24日~27日に同志社大学京田辺キャンパス (京田辺)で開催された日本化学会第96春季年会において、超分子集合体科学研究室の宮本昂明君(博士後期課程3年)が口頭発表を行い、学生講演賞を受賞しました。同賞は、発表内容、プレゼンテーション、質疑応答などにおいて優れた講演で、 講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有するものに授与されます。本年度は327件の講演の中から98件が選出されました。

Domain-swapped cytochrome cb562 dimer and its nanocage encapsulating a Zn-SO4 cluster in the internal cavity

宮本 昂名(D3)、栗林 麻衣(平成24年度修了生)、長尾 聡(助教)、庄村 康人(茨大、准教授)、樋口 芳樹(兵県大、教授)、廣田 俊 (教授)

この度、日本化学会第96春季年会において学生講演賞を受賞することができ、大変光栄に存じます。今回の受賞にあたり、廣田教授をはじめとする超分子集合体科学研究室の皆様ならびに共同研究者の先生方に深く感謝致します。

昨今、ユニークな構造と高度な機能をもつタンパク質ナノ構造体が注目を集めています。超分子集合体科学研究室では、タンパク質が分子間で構造領域を交換することで多量体を形成するドメインスワッピング機構に着目し、種々のヘムタンパク質がドメインスワッピングにより多量化することを明らかにしてきました。本研究では、ヘムタンパク質の1種であるシトクロムcb562がドメインスワッピングにより二量体を形成することを見出しました。さらに、結晶中で3分子のドメインスワップした二量体が特異なケージ構造をとり、ケージ構造の内部空間には15個のZn2+イオンと7個のSO42イオンからなるクラスターが存在することを明らかにしました。ドメインスワップしたタンパク質のケージ構造形成はこれまでに例がなく、本研究で見出されたタンパク質ケージはユニークな構造を持つものです。また、これらの成果はドメインスワッピングがタンパク質ナノ構造体の作製に有用であることを示しています。

 

超分子集合体科学研究室のホームページはこちらをご覧ください。

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