NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 ~光ナノサイエンス~

ナノ高分子材料研究室の藤城真也君(博士前期課程2年)が第6回CSJ化学フェスタで「優秀ポスター発表賞」を受賞

2016年12月8日、ナノ高分子材料研究室の博士前期課程2年生の藤城真也君が第6回CSJ化学フェスタ2016(発表日:2016年11月14日)において、「優秀ポスター発表賞」を受賞しました。同賞は、ポスター発表で審査を希望する学生に対し、優秀なポスター発表に授与されるものです。審査基準は、1)研究に対して発表者が充分に寄与していること、2)質疑応答に優れていること、3)独自性が認められ、今後の発展が期待できること、の3つの観点から3人の審査員により採点され決定されるものです。本年度は、8分野、合計1,196件の発表が行われ、11件の「最優秀ポスター発表賞」と214件の「優秀ポスター発表賞」が選出されました。

ポリ乳酸ステレオコンプレックス化を利用した選択的接着材料の評価

藤城真也(M2)・闝凱(博士研究員)・網代広治(特任准教授)・明石満(阪大生命機能・教授)

この度、第6回CSJ 化学フェスタにおいて優秀ポスター発表賞を賜り、大変光栄に思います。今回の受賞にあたりまして、網代特任准教授をはじめとするナノ高分子材料研究室のスタッフ並びにその関係者方、測定にあたり多大なご協力をいただいた技術職員の皆様に厚く御礼申し上げます。この受賞を励みに、今後も一層研究に邁進する所存です。

ポリ乳酸(PLA) は環境低負荷材料として、持続的発展が可能な社会実現のために幅広く研究されてきた。しかしながら、PLA は熱的特性や力学特性に乏しく、用途が限定される課題がある。この課題を解決する手段の一つに、ステレオコンプレックス(SC) 化が挙げられる。多くはバルク特性に関する研究であるが、界面におけるSC 形成の研究例もわずかに知られているが、SC 形成の選択性を接着材料へ利用した研究は知られていない。

本研究では、界面におけるPLA のSC 化を利用して、接着の選択性を制御できる材料開発を目指した。まず、界面に働く力を制御するためにPLA 被覆金ナノ粒子(PLA-AuNP) を調製した。次に、ガラス基板上にPLA 薄膜を二枚調製し、その間にPLA-AuNP を注入し、向かい合わせて圧着させた後に引張試験を行った。今回は、AuNP に被覆させたPLA 分子量効果やAuNP の濃度効果を調べた。

PLLA 薄膜に対して各分子量のPLA-AuNP を注入し、引張試験を行った。いずれもPDLA-AuNP を注入すると、比較的高い応力が観測された。興味深いことに、AuNP に被覆したPLA 分子量と薄膜のPLA 分子量がほぼ同程度のときに、最も大きな応力を示した。また、同じ分子量効果は、種々のAuNP 濃度においても認められた。これらの結果から、界面におけるSC 形成条件とこれに伴う接着力は最適条件があると考えられ、分子量や粒子濃度を制御することにより、選択的接着材料への応用が期待できる。

 

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