NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 ~光ナノサイエンス~

ナノ高分子材料研究室の闞凱博士研究員がThe 11th SPSJ International Polymer ConferenceにおいてIPC2016 Young Scientist Poster Awardsを受賞

2016年12月14-16日に福岡国際会議場にて開催されましたThe 11th SPSJ International Polymer Conferenceにおいて、ナノ高分子材料研究室の闞凱博士研究員が、「IPC2016 Young Scientist Poster Awards」を受賞しました。本会議は、1984年より高分子学会が主催を開始した国際会議で、世界各国から当該分野に於ける研究者が、最新の研究成果を討論し、国際的な交流を深める一大イベントです。同賞は、ポスター発表総数578件の中から、35歳以下の若手研究者を対象として書類選考ならびに面談選考の結果、優れた研究発表を行った35名に対して高分子学会から授与されるものです。

Reversible Modification of Polylactide at Chain End by Vanillin Contributes to Nanostructure Control

闝凱(博士研究員)・明石満(阪大生命機能・教授)・網代広治(特任准教授)

この度11回目の開催となる国際色豊かで、最もホットで最新の高分子科学の最先端の研究を扱う国際学会の場において、このようなポスター賞を受賞でき、大変光栄に思います。研究を遂行するにあたり、常に熱心にご指導賜りました網代特任准教授、明石満教授および網代研究室の学生の皆様に厚く感謝御礼申し上げます。並びに測定にあたり多大なご協力をいただいた技術職員の皆様に厚く御礼申し上げます。今回の受賞を励みにより一層研究に邁進し、基礎的研究から環境・医用材料応用に貢献していく所存です。

再生可能資源を用いた材料開発に関する研究は、低炭素化社会の実現および資源枯渇の問題を解決する手段の一つとして注目されている。今日まで産官学において基盤となって研究開発してきた代表的な生分解性高分子がポリ乳酸である。しかしながら石油由来高分子材料と比較して、耐熱性および機能性などの性能を改善する課題点がある。

先行研究より、耐熱性の向上の一つに、ポリ乳酸のステレオコンプレックス化がある。しかしながら、ステレオコンプレックス化をはじめとするポリ乳酸の耐熱性向上を目的とする様々な研究がなされているものの、それ以外の機能性付与に関して十分な検討がなされていないのが実状である。

本研究では、ポリ乳酸は反応性に富む官能基を有しておらず、そのことがポリ乳酸の物理化学的性質などの改変を困難にしていることに着目し、反応性置換基をポリ乳酸に導入することを考えた。その際、ポリ乳酸と同じように、植物由来の原料から得られる物質の中から、反応性に優れたアルデヒド基を有する化合物であるバニリンを反応性置換基としてポリ乳酸の片末端に導入することを考えた。本アプローチを遂行することにより、ポリ乳酸系ステレオコンプレックスによる耐熱性改善のみならず、アミンなどと選択的に反応したり可逆的に結合したりする現象及びナノスケールの構造体の形態変化が確認できたため、機能性や生体適合性に優れた環境・医用材料として応用できるシステムを構築した。

 

ナノ高分子材料研究室のホームページはこちらをご覧ください。

トピックス

  • Youtube 物質創成科学研究科・オフィシャルチャンネル
  • 大学へのアクセス・問合せ

ピックアップコンテンツ

  • 新領域を切り拓く光ナノ研究者の養成
  • ITP 若手研究者インターナショナルトレーニングプログラム
  • ナノテクノロジープラットフォーム 分子・物質合成プラットフォーム
  • グリーンフォトニクス研究プロジェクト
    • 年間予定表
    • 物質創成科学研究科 公式Facebookページ