NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 ~光ナノサイエンス~

光情報分子科学研究室の河合教授が日本化学会学術賞を受賞

2017年3月17日、光情報分子科学研究室の河合教授が、日本化学会学術賞を受賞しました。同賞は、化学の基礎または応用のそれぞれの分野において先導的・開拓的な研究業績を挙げた者で、優れた業績をあげた会員を表彰し、その成果を称えることを目的として、授与されるものです。本年度は、11名が受賞しました。受賞に先立ち3月16日に記念講演が行われました。

高反応活性光応答分子材料の開発とその学理に関する研究

河合 壯

日本化学会の名誉ある賞を受賞し、これまで御世話になりました多くの皆様への感謝の念と共に、素晴らしい歴代受賞者の方々に列記されますことにあらためて身の引き締まる思いです。益々精進を重ねて、新概念の創出を通じた学理の深化に貢献できればと祈念しております。

本学にて教授職を拝命して以来、本学の先生方はもちろんのこと、技術職員や事務職員など多くの皆様にご支援とご厚情をいただいてまいりましたことに、厚く御礼を申し上げさせていただきます。特に文部科学省特別事業として推進しましたグリーンフォトニクス研究推進拠点形成事業では、光子の有効利用のための学理と技術開発を掲げ関連研究に集中させていただけましたこと、また現在進行中の研究力強化事業では国際共同研究室プログラムにチャレンジさせていただき、研究の躍進と共に国内外からの可視性を大幅に高めさせていただけましたことなどに深く感謝申し上げております。重ねて関係各位のご支援に御礼申し上げます。

光応答分子材料は半導体加工、印刷および塗料などの各産業分野や医療技術の基盤科学技術として現代社会や私たちの健康を支えています。それぞれの分野に求められる多様なニーズを満たすための技術開発が進められているなかで、光反応感度の向上は関連するすべての応用に共通する最重要課題と位置付けられてきました。河合教授は広範な光応答分子材料の中でも光可逆性を有するフォトクロミック分子を中心に研究を進め、その高感度化に関する系統的なアプロ―チを通じて、広範な光応答分子材料の画期的な高感度化への道筋を示すことに成功しました。例えば、光反応量子収率がほぼ100%の光反応分子は世界最高感度材料としてNHKテレビで報道されました。また、この知見をもとにレジスト材料などの高感度化を進め、その基盤となる光酸発生剤の高感度化において世界記録を次々と更新するとともに、基底状態構造の制御に関する新概念など学理の深化に貢献しました。さらに新しい高次連鎖反応系の構築に取り組み1光子の消費により多数の分子が反応する高感度反応系の構築に成功しました。今後、超高感度放射線感光材料など多様な応用分野への貢献が期待されています。

 

光情報分子科学研究室のホームページはこちらをご覧ください。

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