NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 ~光ナノサイエンス~

反応制御科学研究室と京都大学との共同研究論文がChemistry-A European Journal誌のHot Paper(注目論文)ならびにインサイドカバー(内表紙)に選出されました

反応制御科学研究室の森淳太君(2016年度修了)、谷本裕樹助教、垣内喜代三教授と京都大学重合化学研究室(中條善樹教授、田中一生准教授)との共同研究論文が、Chemistry-A European Journal誌Hot Paper(注目論文)、ならびにインサイドカバー(内表紙)に選出されました。

ケイ素をはじめとした14族元素はσ-π共役に由来する独特の発光特性を示す。これまでに我々は、ケイ素よりさらに高周期14族元素であるゲルマニウムをアセチレンユニットと組み合わせた環状分子(ゲルマペリサイクリン)とすることで、ケイ素以上のりん光発光性を示すことを明らかにしてきた。今回、アセチレンユニットに加え、芳香環を導入してπ共役を拡張させた環状分子である芳香環挿入型拡張ゲルマペリサイクリン(ArExゲルマぺリサイクリン)を合成し、その光学特性を解析した。その結果、遷移金属原子を持たないにもかかわらず、これまでのゲルマペリサイクリンと比較して大幅に長いりん光寿命特性を有することを明らかにした。従来、有機ゲルマニウムに関する研究はケイ素などに比べて非常に少なく、本研究成果は遷移金属を必要としない発光材料開発におけるゲルマニウムの有用性を示したものであり、機能性高分子材料の創出につながると期待できる。

Chemistry-A European Journal誌上発表論文へのリンク

http://dx.doi.org/10.1002/chem.201701359

Inside Coverへのリンク

http://dx.doi.org/10.1002/chem.201702134

Arene-Inserted Extended Germa[n]pericyclynes: Synthesis, Structure, and Phosphorescence Properties

Hiroki Tanimoto,* Junta Mori, Shunichiro Ito, Yasuhiro Nishiyama, Tsumoru Morimoto, Kazuo Tanaka, Yoshiki Chujo, Kiyomi Kakiuchi*

 

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