NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 ~光ナノサイエンス~

光情報分子科学研究室の朝戸良輔さん(博士前期課程2年)らの発表が応用物理学会Poster Awardを受賞

2018年3月17-20日に早稲田大学西早稲田キャンパスで開催された第65回 応用物理学会 春季学術講演会にて、光情報分子科学研究室の朝戸良輔さんらがPoster Awardを受賞しました。本賞は、応用物理学会学術講演会において、応用物理学の発展に貢献しうる優秀なポスター講演を表彰するもので、ポスター講演総数約1000人の概ね2 %以内に与えられるものです。

ドミノクロミック反応を用いた有機X線検出分子材料の開発 (19p-P7-72)

朝戸 良輔(M2), Jan Patrick Calupitan(D3), 岡田 豪(助教), 中嶋 琢也(准教授), 河口 範明(准教授), 柳田 健之(教授), 河合 壯(教授)

このたびは、応用物理学会 春季学術講演会にて、Poster Awardを受賞させていただき、大変光栄に存じます。益々精進を重ねて、新概念の創出を通じた学理の深化および応用化に貢献できればと祈念しております。

多くの皆様にご支援とご厚情をいただいてまいりましたことに、厚く御礼を申し上げます。X線によるフォトクロミック反応の進行は、これまでその検出感度が悪いことが課題でありましたが、今回発表させていただきました新規分子による反応機構を用いますと、従来の1000倍以上の高感度化に成功しております。X線検出有機材料開発にむけ新たな指針を示すことができました。

フォトクロミック分子を用いた放射線検出は、放射線照射による色調の変化により、被ばくをその場で可視化し直視できるため、直感的に被ばくを検知できるといった非常に新しい有機材料として注目されています。しかしその検出の限界感度が最高でも数グレイレベルと他の無機型や電子素子型と比べかなり悪いことが大きな課題でした。そこで、本研究グループは、フォトクロミック分子が酸化により色調を変化させ、さらに分子間の電荷移動反応により、反応が増幅されることに着目致しました。この反応をX線により誘起する方法を様々に検討いたしました。ハロゲン溶媒中で放射線を照射したとき、非常に少ないX線照射であっても反応が増幅され色調が大きく変化することを発見し、従来の1000倍以上のX線応答の高感度化に成功致しました。さらにこれまでの知見を踏まえ、新規分子の開発を行い、さらなる高感度化を行いました。本発表では、これら条件の検討や新規分子の検討を行った結果について発表させて頂きました。

 

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