NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 ~光ナノサイエンス~

光機能素子科学研究室の竹原浩成さん(博士研究員)、白髭大貴さん(博士課程前期2年)らが 2018 Symposia on VLSI Technology and Circuits にて Best Demo Paper Award を受賞

2018 Symposia on VLSI Technology and Circuits (2018年6月18日~22日、ホノルル)において、光機能素子科学研究室の竹原浩成さん(博士研究員)、白髭大貴さん(博士課程前期2年)らが奈良先端科学技術大学院大学と東京大学の共同研究の成果(近赤外線を使った自撮りができる小型カラー眼底カメラに関する研究)をデモセッションで発表し、Best Demo Paper Award を受賞しました。この国際学会では、半導体デバイス・プロセス技術に関する「VLSI技術シンポジウム」と半導体回路に関する「VLSI回路シンポジウム」の共催で、最先端の研究成果が発表されています。デモセッションには、採択された179件(採択率33%)の論文の中から20件の展示がありました。本年度のBest Demo Paper Award は、参加者の当日投票により得票数の最も多かった1件に与えられました。

Next-generation Fundus Camera with Full Color Image Acquisition in 0-lx Visible Light by 1.12-micron Square Pixel, 4K, 30-fps BSI CMOS Image Sensor with Advanced NIR Multi-spectral Imaging System

Hirofumi Sumi, Hironari Takehara, Shunsuke Miyazaki, Daiki Shirahige, Kiyotaka Sasagawa, Takashi Tokuda, Yoshihiro Watanabe, Norimasa Kishi, Jun Ohta, and Masatoshi Ishikawa

この度は、2018 Symposia on VLSI Technology and Circuits において Best Demo Paper Award を受賞し大変光栄です。また、研究室スタッフ、学生、東京大学・石川 妹尾研究室の皆様、東北大学・鏡准教授、ナノルクス社、およびご支援をいただいているJST(ACCEL)に感謝いたします。デモンストレーションは2時間にわたって行われました。我々のブースは、5名の説明員が休む間もなくフル稼働するほどの大盛況でした。暗闇(近赤外線照明)でカラー画像を取得できる様子や、まぶしい可視光照明がない状態で眼底カラー画像が撮れる様子(しかも、自撮り)に驚いた方々から多くの質問が投げかけられました。Best Demo Paper Award は、参加した方々の当日投票により決定されました。世界の最先端半導体技術に取り組んでいる多くの研究者や技術者の方々に注目していただけたことを非常に誇りに思います。

眼底の状態を見ることで眼の病気だけでなく、生活習慣病などの診断も可能といわれています。本研究では、まぶしい可視光照明を使わずに近赤外光のみでカラー眼底画像を自撮りできる眼底カメラを開発しています。本研究の眼底カメラは、近赤外部で異なった3波長域の画像を同時に取得できる機能を備えています。得られた3波長域に対応する画像を可視光のR(赤)、 G(緑)、 B(青)に上手く対応させて合成することによりカラー画像を取得することが可能です。今回のデモセッションでは、以下のようなデモンストレーションを行いました。

1.小型近赤外カラー眼底カメラ

実際に自撮りで眼底カラー動画を撮影

2.小型近赤外カラーカメラモジュール(スマートフォン搭載可能サイズ)

近赤外3波長LEDの発光状態をカラー動画撮影

3.可視光と近赤外域にそれぞれ透過域を持つ次世代フィルタ(3種類)

分光特性を可視と近赤外の各3波長LEDを使用して実演解説

4.暗室内で電車のジオラマ撮影

真っ暗闇で動く電車をカラー動画撮影

今後、研究を進めて自宅で気軽に眼病や生活習慣病をチェックするヘルスケア機器としての実用化を目指しています。

 

学会の発表に合わせてJSTとNAISTからプレスリリースも行われました。

https://www.jst.go.jp/pr/announce/20180618/index.html

http://www.naist.jp/pressrelease/2018/06/005117.html

英文記事

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-06/nios-mic061918.php

 

光機能素子科学研究室のホームページはこちらをご覧ください。

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