NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 ~光ナノサイエンス~

情報機能素子科学研究室の小林特任助教らが第40回(2018年度)応用物理学会優秀論文賞を受賞

物質創成科学領域の小林未明特任助教らの論文が第40回(2018年度)応用物理学会論文賞(優秀論文賞)を受賞し、2018年9月18日に名古屋国際会議場で開催された第79回応用物理学会秋季学術講演会において表彰式が行われました。

本賞は2万人超の会員を持つ公益社団法人応用物理学会から、応用物理学の進歩向上に寄与すると認められた優秀な原著論文に対して贈られるものです。過去2年間にJapanese Journal of Applied Physics誌及び Applied Physics Express誌に発表された論文3400件の中から41件が推薦を受け、7件が選ばれました。受賞論文は期間限定で一般公開されています。なお、本研究成果は、豊田工業大学、ドイツterraplasma社(当時)との共同研究によるものです。

【写真左から佐々木教授(豊田工業大)、小林特任助教、財満応用物理学会会長、熊谷教授(名城大)、清水博士(産業技術総合研究所・電子光技術研究部門・主任研究員)】

Development of plasma-on-chip: Plasma treatment for individual cells cultured in media (2016) Japanese Journal of Applied Physics, Volume 55, 01AF01.

Shinya Kumagai, Chun-Yao Chang, Jonghyeon Jeong, Mime Kobayashi, Tetsuji Shimizu, Mironu Sasaki

この度は、歴史ある応用物理学会から我々の研究を評価して頂き、大変光栄に思います。約3年前の成果を元に、続報と合わせ、ようやく一連の研究が評価されてきたと感じています。この間、本学研究推進機構をはじめとして、融合領域研究をサポートする本学の研究環境には、多大な恩恵を受けました。また、学生時代に本学で分子生物学を専攻した自分が、海外や企業での研究体験を経て、応用物理という異分野の研究者の方々に評価して頂いたことを、特に嬉しく思います。本論文は発表から2年間で2700件以上ダウンロードされており、我々の研究に刺激を受けて、既に世界で新たな展開が広がっています。学内でもバイオサイエンス研究領域との共同研究が進展しており、今後も海外の研究者と切磋琢磨して、一般社会にも届く成果を目指したいと思います。

近年、大気圧条件下で室温程度のプラズマ(非熱平衡大気圧プラズマ)を生成する技術が発展し、主に工学者によって、生物学・医学・農学分野への応用研究が進んできました。小林特任助教は、現名城大学教授の熊谷博士らと共同で、マイクロ電気機械システム(MEMS)技術を駆使して一細胞にプラズマを照射するデバイスを開発し、研究を進めてきました。プラズマが内包する化学活性種・荷電粒子・フォトンを利用して細胞に刺激を与え、一細胞レベルで細胞の活動を制御する新しい試みを提案しています。そのメカニズム解明には、遺伝子発現解析等、バイオサイエンスの知識や技術が必須です。本論文に続いて、プラズマ照射によって誘導される遺伝子発現変化を解析する方法論についても報告しており、本論文の成果は、今後発展の期待される研究領域において、その基礎となる重要な論文として位置づけられています。

受賞論文のURLは以下の通り。

http://iopscience.iop.org/article/10.7567/JJAP.55.01AF01/meta

http://iopscience.iop.org/journal/1347-4065/page/JSAP%20Outstanding%20Paper%20Award

 

受賞者一覧については以下のURLに。

https://www.jsap.or.jp/english/awards/jsap-outstanding-paper-award/recipients40

https://www.jsap.or.jp/outstanding-paper-award/recipients40

 

情報機能素子科学研究室のホームページはこちらをご覧ください。

トピックス

  • Youtube 物質創成科学領域・オフィシャルチャンネル
  • 大学へのアクセス・問合せ

ピックアップコンテンツ

  • ナノテクノロージープラットフォーム