NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 ~光ナノサイエンス~

光情報分子科学研究室の吉田裕斗さん(博士前期課程2年)の発表が光化学若手の会においてポスター賞を受賞

2018年6月15-17日に滋賀県近江高島市で開催された第39回 光化学若手の会にて、光情報分子科学研究室の吉田裕斗さんがポスター賞を受賞しました。本賞は、光化学若手の会において、優秀なポスター講演を表彰するものです。

キラル銀ナノクラスターの発光特性におけるキラル配位子の効果

吉田裕斗(M2),久野純平(D1), 河合壯(教授), 中嶋 琢也(准教授)

この度は、ポスター賞を賜り大変光栄に思います。私にとって初めての賞であるため、忘れがたいものとなりました。今回の受賞に関しまして、河合壯教授、中嶋琢也准教授をはじめとする光情報分子科学研究室の先生方、および研究を進めるにあたりサポートして下さった研究室のメンバーに厚く御礼申し上げます。この受賞を励みとして、今後とも一層研究活動に邁進していく所存です。

キラリティーは、対掌性と言い、ある物体がその鏡像と重ね合わせることが出来ない性質を指します。互いに鏡像の関係を示す鏡像異性体は、全く等しい物理化学的性質を示しますが、異性体間の相互作用において、同種(ホモキラル)、異種(ヘテロキラル)の組み合わせによって差が生じることがあります。本研究では、29原子の銀と12分子のキラル表面配位子からなる銀ナノクラスターにおいて、クラスターの物理化学的性質がキラル配位子の鏡像体組成に左右されることを見出しました。つまり、高い光学純度の組成ほど安定かつ強発光性のナノクラスターを与えます。これは、表面におけるヘテロキラル間の相互作用が、クラスターの安定性に不利に働いていることに起因しています。自然界は片方の対掌性を優先的に用いるホモキラリティーの性質を合目的的に獲得していると考えられています。本研究は、人工系の機能材料においても、片方の対掌性の優先的な利用が、より優れた特性を導くことを示した重要な実施例になったと考えています。

 

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