NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 ~光ナノサイエンス~

光情報分子科学研究室の吉田裕斗さん(博士前期課程2年)の発表が第8回CSJ化学フェスタ 2018においてポスター賞を受賞

2018年10月23 ~ 25日に東京都江戸川区船堀で開催された第8回CSJ化学フェスタ 2018にて、光情報分子科学研究室の吉田裕斗さんが優秀ポスター発表賞を受賞しました。本賞は、第8回CSJ化学フェスタ 2018において、優秀なポスター講演を表彰するものです。本年度は、8分野、合計1032件の発表が行われ、9件の「最優秀ポスター発表賞(CSJ化学フェスタ賞)」及び184件の「優秀ポスター発表賞」が選出されました。

銀ナノクラスターの物性における表面キラル構造の影響

吉田裕斗(M2),久野純平(D1), 河合壯(教授), 中嶋 琢也(准教授)

今回の受賞にあたりまして、日々の研究活動においてご指導いただいた河合教授、中嶋准教授、野々口助教、山田助教、及びサポートしてくださった研究室のメンバーの方々に厚く御礼申し上げます。この受賞を励みにより一層研究活動に邁進してまいります。今回、クラスター表面における配位子のキラリティーと物性の関係性について報告させていただきました。キラリティーに関わる研究の難しさと面白さを伝えることができ、評価していただけたことを大変うれしく思います。

キラリティーは、対掌性と言い、ある物体がその鏡像と重ね合わせることが出来ない性質を指します。生体はこのキラリティーを厳密に制御し、鏡像体を選択的に利用する、ホモキラルな系で構築されていますが、なぜこのような現象が起きているのかは不明なため研究が続けられています。本研究では、29原子の銀と12分子のキラル表面配位子から構成される銀ナノクラスターにおいて、クラスターの物理化学的性質がキラル配位子の鏡像異性体の組成によって変化することを見出しました。ヘテロキラルな系と異なり、ホモキラルな系ではクラスターは強発光性と高い安定性を示しました。これは、表面におけるキラル配位子間の相互作用が、クラスターの安定性に深く関わっていることを示唆しています。

これらのことから、本研究は、人工的に作られた系においても生体と同様に片方の鏡像体を用いることで優れた物性を得ることを実証でき稀有な例となりました。

 

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