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センシングデバイス研究室の中内大介君(博士後期課程1年)、平野翔太郎君(博士前期課程2年)、木村大海君(博士前期課程1年)が第78回応用物理学会秋季学術講演会において放射線分科会学生ポスター賞を受賞

2017年9月5-8日に福岡国際会議場にて開催されました第78回応用物理学会秋季学術講演会において、センシングデバイス研究室の中内大介君(博士後期課程1年)、平野翔太郎君(博士前期課程2年)、木村大海君(博士前期課程1年)が放射線分科会の学生ポスター賞を受賞しました。同賞は80件のポスター発表の中から8名の優秀者に授与されました。

・(中内)Al豊富組成から合成したCe添加Tb3Al5O12単結晶のシンチレーション特性

・(平野)Ag添加ZnO-Na2O-P2O5ガラスのラジオフォトルミネッセンス特性

・(木村)透明セラミックス及び単結晶CsBrのドシメータ特性比較

・中内 大介(D1), 岡田豪(助教), 河野直樹(助教), 河口範明(准教授), 柳田健之(教授)

・平野 翔太郎(M2), 河野直樹(助教), 岡田豪(助教), 河口範明(准教授), 柳田健之(教授)

・木村 大海(M1), 中村文耶(M2), 加藤匠(D1), 中内大介(D1), 河野直樹(助教), 岡田豪(助教), 河口範明(准教授), 柳田健之(教授)

(中内)このような栄誉ある賞を頂き大変嬉しく感じております。本受賞を励みに今後も研究に邁進していきたいと思います。日頃から精力的にご指導頂き、このような発表の機会を与えてくださった柳田先生をはじめとする先生方に深く御礼申し上げます。

(平野)この度は第78回応用物理学会秋季学術講演会において、放射線分科会学生ポスター賞という素晴らしい賞を賜り、大変光栄に思います。また受賞するにあたって、多大なご協力をいただいた共同研究者および指導教員の皆様に感謝を申し上げます。今後も真摯に研究活動に取り組んでまいります。

(木村)これまでの研究成果が評価されたことを誠に光栄に思います。ご助力頂いた先輩方、先生方に感謝するとともに,今後も研究活動に励みたいと考えております.

(中内)シンチレータは医療やセキュリティの分野で利用されており、中でも希土類ベースのガーネット材料は高い発光量を示すことが知られています。一方で、Tbをベースとした研究は発光中心同士の凝集によるエネルギー損失などの懸念からほぼ検討されていませんでした。本発表ではCe添加Tb3Al5O12単結晶の合成を行い、そのシンチレーション発光量が既存のシンチレータを上回る高い性能を示すことを見出しました。

(平野)個人被ばく線量計に応用されるラジオフォトルミネッセンス(RPL)は放射線を照射する事により新たな発光中心が生成される現象を指す。RPL線量計は従来の熱蛍光・輝尽蛍光線量計に比べ、フェーディングが少なく繰り返し読み出しが可能であるといった長所がある。しかしRPLを示す材料は少なく、その発現機構も未だ明らかになっていない。本研究ではAg添加ZnO-Na2O-P2O5ガラスにおいて同現象が発現することを見出し、そのRPL特性評価及び放射線計測応用への検討を行った。

(木村)ドシメータは放射線のエネルギーを吸収し、蓄積する機能を持つ素子であり、蛍光体を用いたタイプは個人被ばく線量計やイメージングプレート (IPs) に用いられています。Eu添加CsBr は、IPとして実用化されており多数の研究報告がされています。しかし、無添加透明セラミックスCsBrにおけるドシメータ特性については報告されていません。本研究では、放電プラズマ焼結 (SPS) 法により透明セラミックスCsBrを開発し、単結晶CsBrとのドシメータ特性の比較を行いました。その結果から、透明セラミックスは単結晶より高感度であり、優れた特性を示すことを明らかにしました。

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