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光機能素子科学研究室の、中西優輝さん(博士後期課程1年)がVDEC デザインアワード優秀賞、岡田竜馬さん(博士後期課程2年)がVDEC デザインアワード奨励賞を受賞

受賞概要

2023年9月29日~30日に川棚グランドホテルお多福にて開催された第13回 d.lab-VDEC デザインアワードにおいて、光機能素子科学研究室の中西優輝さんがVDEC デザインアワード優秀賞を受賞しました。本賞は、優れた集積回路設計の設計者を表彰するものとして、1次選考を通過した9名のうち4名が受賞しました。
また、同研究室の岡田竜馬さんがVDECデザインアワード奨励賞を受賞しました。本賞は優れた集積回路設計の設計者を表彰するものとして、1次選考を通過した9名のうち2名が受賞しました。

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【左から中西さん(D1)、笹川准教授、岡田さん(D2)】

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

VDEC デザインアワード優秀賞 中西優輝さん(博士後期課程1年)

【研究題目・論文タイトル】

人工視覚用CMOSチップ を用いた多点高頻度刺激動作の実証

【研究者・著者】

中西 優輝

【受賞対象となった研究の内容】

本研究では、分散配置型人工視覚用CMOSチップを複数用いた多点刺激システムの実証を行いました。これまでに、長期生体埋植へ向けたAC駆動化や、短時間での多電極制御可能な論理回路の設計など、人工視覚用CMOSチップの高機能化を図ってきました。実際の人工視覚システムでは、眼球内に埋植した刺激デバイスから網膜への電流刺激を行いますが、本研究では、網膜の代わりにLEDを実装したデモンストレーション用デバイスを作製しました。これにより、多点刺激時の電流出力の様子を視覚的に確認できたことに加え、我々が実用化に向けた目標とする1,000電極を搭載した際にも、十分短い時間でフレームの更新が可能であることを示すことに成功しました。

【受賞者コメント】

この度、第13回 d.lab-VDEC デザインアワードにおいてVDECデザインアワード優秀賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。この受賞について、太田淳教授、笹川清隆准教授をはじめとするご指導を賜りました教員・スタッフの皆様、また、学生メンバーの皆様に心より感謝申し上げます。この受賞に満足せず、さらなる研究への努力を重ね、次なる受賞を目指してまいります。



VDEC デザインアワード奨励賞 岡田竜馬さん(博士後期課程2年)

【研究題目・論文タイトル】

ミリ波電界撮像に向けた高感度偏光CMOSイメージセンサ

【研究者・著者】

岡田 竜馬

【受賞対象となった研究の内容】

本研究では、電気光学効果を用いてミリ波の電界を高感度かつ高速にイメージングするシステムの開発を行いました。これまでに、偏光イメージセンサと一様偏光子の組み合わせによって微弱な偏光変化を高感度に検出する方法を提案してきました。この偏光イメージセンサの画素上偏光子の構造変更によって大幅な性能向上を行いました。さらに、偏光イメージングシステムに入射する光を、光変調器と光増幅器を組み合せて生成することによって十分高い周波数と光強度を実現し、電界検出性能が飛躍的に改善されました。この高感度偏光イメージセンサと電気光学結晶を組み合わせたミリ波電界撮像システムを構築し、34 GHzの電界分布の高速な可視化に成功しました。

【受賞者コメント】

この度、第13回 d.lab-VDEC デザインアワードにおいてVDECデザインアワード奨励賞を頂き大変光栄に思います。ご指導いただいた太田淳教授、笹川清隆准教授をはじめとする光機能素子科学研究室の先生方に、深く御礼申し上げます。また,研究室のメンバーとの議論を通じて研究内容をより洗練されたものとすることができました。今回の受賞を励みとして今後の研究活動により一層の精進を重ねてまいる所存です。


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