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光機能素子科学研究室の修了生 桑原真理子さん(2018年3月修了)らの論文が平成30年度日本生体医工学会論文賞・阪本賞を受賞

受賞概要

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2019年6月7日沖縄コンベンションセンターにて行われた第58回日本生体医工学会大会において、光機能素子科学研究室の修了生 桑原真理子さん(2018年3月修了)らが受賞した「平成30年度日本生体医工学会論文賞・阪本賞」の授賞式が行われました。

生体医工学は、医学に工学技術を取り入れて、生命現象を解析や病気の診断や治療に有効な手段を研究開発する分野です。本賞は日本生体医工学会の対象領域における学問及び技術に大きな貢献をする論文の著者を表彰するもので、表彰時期の前々年に日本生体医工学会の機関誌に掲載された研究論文のうち、特に優秀なもの1編の著者らに授与されました。

Development of Chronic Implantable Electrodes for Long-term Visual Evoked Potential Recording in Rabbits

Mariko Kuwabara, Hiroyuki Tashiro, Yasuo Terasawa, Koji Osawa, Takashi Tokuda, Jun Ohta, Takashi Fujikado

受賞者コメント

この度は平成30年度日本生体医工学会論文賞・阪本賞を頂き、大変光栄に存じます。恩師の先生方と受賞できましたことが、望外の喜びであります。太田淳教授をはじめ、本研究を行うにあたりご指導ご協力いただきました先生方に心より御礼申し上げます。本研究は、人工視覚システムの開発の一部に関するもので、研究遂行にともないご支援頂きました新エネルギー・産業技術総合開発機構の関係各位に深謝申し上げます。これからも私なりの形で失明された方々の力になれるよう、精進したいと思っております。

受賞対象となった研究の内容

人工視覚システムとは視覚神経系の機能喪失による失明疾患に対し、失った生体機能を人工デバイスで代行する感覚代行装置です。本論文は人工視覚システム安全性評価のための長期記録系の開発に関する研究論文です。家兎の眼内に留置した刺激電極より電気刺激を行い、大脳までの信号の伝達を誘発脳波により確認する長期評価系の開発に取り組みました。本研究で開発した誘発脳波長期記録系は、人工視覚システムの有効性・安全性の評価を可能にすることができ、その後の臨床研究にもつながりました。

光機能素子科学研究室のホームページはこちらをご覧ください。