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光反応分子科学研究室の森本積准教授が、2020年度宇部興産学術振興財団学術奨励賞を受賞

2021年4月1日、光反応分子科学研究室の森本積准教授が2020年度宇部興産学術振興財団学術奨励賞を受賞しました。本賞は、有機化学、無機化学、高分子化学、機械・システム、電気・電子、医学を含む自然科学分野の優れた独創的な研究提案に対して贈られます。

「再生可能炭素資源を有機資源化する新C1化学触媒技術の開発」

森本 積

今回、再生可能な炭素資源を有機資源化する新C1(シーワン)化学を創出する触媒技術の開発に関する研究提案に対して本賞を受賞した。この提案の基となる知見は、当研究グループの共同研究者や学生の皆さんの汗と涙の結晶から得られたものです。この場をお借りしまして、深く御礼申し上げます。

C1(シーワン)化学とは、炭素数1つの炭素化合物を出発原料とし、炭素数2つ以上の有機化合物を合成する技術のことであり、有機工業化学の一分野です。長年、化石資源(枯渇性資源)の一つであるメタン(天然ガスの主成分)から有機工業化学の重要基幹原料である一酸化炭素(CO)、合成ガス(一酸化炭素と水素の混合ガス、CO/H2)やメタノールを経て、より多炭素の有機化合物へ変換する技術の開発が行われてきました。今回、非枯渇性の二酸化炭素(CO2)やバイオマス由来炭素資源(セルロースなどの多糖類やグルコースなどの単糖類)を上述の有機基幹原料の一つであるCOやCO/H2へと変換する新しい触媒技術開発を提案し、本賞を受賞しました。本研究を旧来のC1化学と融合させることにより、再生可能資源を利用する有機合成を実現するだけでなく、COや炭化水素、メタノールといった再生可能エネルギー源を生み出すことができ、学術的な新分野"新C1化学"を創成できます。本研究の成果は、SDGsの達成に大きく寄与するものです。

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