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機能有機化学研究室の森本裕詞さん(博士後期課程2年)が第32回基礎有機化学討論会 Chemistry Letters Young Researcher Awardを受賞

受賞概要

基礎有機化学討論会_森本裕詞.png

2022年9月20日から9月22日に開催された、「第32回基礎有機化学討論会」にて機能有機化学研究室の博士後期課程2年森本裕詞さんが「Chemistry Letters Young Researcher Award」を受賞しました。同賞は、研究内容並びに発表において特に優秀であることが認められたものに、その成果を称えることを目的として、授与されるものです。
本年度は、310件のポスター発表中から選ばれた25名のポスター賞受賞者のうち、その中からさらに上位2名に選考され贈られた栄誉ある賞です。


研究題目・論文タイトル

ジベンゾジヒドロピレンの新規合成法と光異性化

研究者・著者

森本裕詞、松尾恭平、山田容子、荒谷直樹

受賞者コメント

この度は第32回基礎有機化学討論会において、Chemistry Letters Young Researcher Awardに選出いただき大変光栄に存じます。山田教授、荒谷准教授をはじめとする機能有機化学研究室の皆様に深く感謝致します。一つ一つの実験結果を地道に積み重ねた結果、ジベンゾジヒドロピレンの光異性化のメカニズムの一端を初めて解き明かすことができました。今回の受賞を励みとして今後の研究活動により一層の精進を重ねてまいる所存です。


受賞対象となった研究の内容

※概略的内容を記述
光によって可逆的に分子構造を変化させることが可能なフォトクロミック分子は色素材料や有機エレクトロニクス材料などへの応用が期待されています。本研究では、30年近く前に開発されながら、合成の困難さから性質がほとんど分かっていなかったジベンゾジヒドロピレンの簡便な誘導体の合成法の開発に成功しました。これによりジベンゾジヒドロピレンの開環・閉環反応の特性を実験的に明らかにすることに成功し、さらに量子科学計算を用いることで理論的に分子設計する目処が立ちました。最終的に異性化速度の制御が可能となり、新しい誘導体の開発が可能となりました。



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