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量子物理工学研究室の木村大海さん(博士後期課程3年)、福嶋宏之さん(博士後期課程2年)、市場賢政さん(博士前期課程1年)が第82回応用物理学会秋季学術講演会において放射線分科会学生ポスター賞を受賞

受賞概要

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2021年9月21-23日にオンラインにて開催された第82回応用物理学会秋季学術講演会において、量子物理工学研究室の木村大海さん(博士後期課程3年)、福嶋宏之さん(博士後期課程2年)、市場賢政さん(博士前期課程1年)が放射線分科会学生ポスター賞を受賞しました。同賞は61件のポスター発表の中から6名の優秀者に授与されました。

【写真左から河口範明准教授、福嶋宏之さん、市場賢政さん、木村大海さん】

研究題目・論文タイトル

・(木村)CsBr:Tl膜の光学および放射線誘起蛍光特性

・(福嶋)Au添加Na2O-Al2O3-P2O5ガラスの蛍光特性評価

・(市場)Ce添加 25Li2O-10MgO-65SiO2ガラスのドシメータ特性

研究者・著者

・木村大海 (D3)、白鳥 大毅 (D2)、加藤匠 (助教)、中内大介 (特任准教授)、河口範明 (准教授)、柳田健之 (教授)

・福嶋宏之 (D2)、白鳥大毅 (D2)、 中内大介 (特任准教授)、 加藤匠 (助教)、 河口範明 (准教授)、 柳田健之 (教授)

・市場賢政 (M1)、 竹渕優馬 (D1)、 木村大海 (D3)、 白鳥大毅 (D2)、 加藤匠 (助教)、 中内大介 (特任准教授)、 河口範明 (准教授)、 柳田健之 (教授)

受賞者コメント

(木村)このような素晴らしい賞を賜り大変嬉しく感じております。本研究を遂行するにあたりご支援いただいた共著者の皆様に深く御礼申し上げます。この度の受賞を励みとし、より一層研究活動に邁進してまいります。

(福嶋)この度は応用物理学会において放射線分科会学生ポスター賞を頂き大変光栄に存じます。日頃よりご指導いただきました先生方に深く感謝申し上げます。

(市場)この度はこのような素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。御指導頂いた柳田教授、河口准教授をはじめ量子物理工学研究室の諸氏に深く御礼申し上げます。今回の受賞を励みとし、今後も真摯に研究活動に取り組んで参りたいと思います。

受賞対象となった研究の内容

(木村)シンチレータは高エネルギーの電離放射線を多数の低エネルギー光子に変換する蛍光体の一種であり、医療やセキュリティなどで幅広い分野で応用されています。その中でもX線画像診断等の検出器には膜状のシンチレータが用いられているため、バルク単結晶で高い発光量を示すことが知られているCsBr:Tlに着目し、膜状にした際の放射線誘起蛍光特性を調査しました。本研究では抵抗加熱蒸着法により作製したCsBr:Tl膜をアニール処理することにより、電子部品のX線画像の取得が可能になることを見出しました。

(福嶋)吸収した放射線のエネルギーを一時的に蓄積し、熱や光といった外部刺激によって発光を呈する材料はドシメータ材料と呼ばれ、個人被ばく線量計などに用いられています。ドシメータ材料の中でも、ラジオフォトルミネッセンス (RPL) 現象を用いた銀添加リン酸塩ガラスが個人被ばく線量計として実用化されていますが、RPL現象を示す材料の報告は少なく、材料探索の余地があります。本研究では金添加リン酸塩ガラスに着目し、それらがRPL現象を示すことを明らかにしました。

(市場)蛍光体型ドシメータ材料は放射線のエネルギーを蓄積し、その後光や熱などの外部刺激を加えることで発光を呈する物質であり、主に個人被ばく線量計やイメージングプレートなどに応用されています。このような材料に求められる特性として人体組織等価性に優れていること、発光強度が高いこと、放射線量に対して発光強度が比例関係にあることなどが挙げられます。本研究では人体組織等価性が高い組成であるCe添加25Li2O-10MgO-65SiO2ガラスを作製し、X線に対して良好な線量応答特性を示すことを見出しました。

量子物理工学研究室のホームページはこちらをご覧ください。