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量子物理工学研究室の木村大海さん(博士後期課程3年)が、第68回応用物理学会春季学術講演会において放射線分科会学生優秀講演賞を受賞

受賞概要

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2021年3月16-19日にオンライン開催されました第68回応用物理学会春季学術講演会において、量子物理工学研究室の木村大海さん(博士後期課程3年)が放射線分科会学生優秀講演賞を受賞しました。同賞は応用物理学会学術講演会における大分類2 放射線の口頭発表セッション99件の発表の内、学生講演者から9名の優秀者に授与されました。

【写真左から木村大海さん、河口範明准教授】

研究題目・論文タイトル

Eu添加Cs(Br, I)透光性セラミックスの輝尽性蛍光特性

研究者・著者

木村大海 (D3)、加藤匠 (助教)、中内大介 (特任准教授)、河口範明 (准教授)、柳田健之 (教授)

受賞者コメント

このような栄えある賞に選出していただき、大変光栄に存じます。本研究を遂行するにあたりご支援いただいた共著者の皆様に深く御礼申し上げます。今回の受賞を励みとし、今後の更なる発展を目指して真摯に研究活動に邁進したいと思います。

受賞対象となった研究の内容

輝尽性蛍光体は放射線検出に用いられる蛍光材料の一つであり、放射線のエネルギーを吸収し、蓄積する機能を有するため、個人被ばく線量計やイメージングプレート (IPs) に用いられています。先行研究において輝尽性蛍光体の材料を複合アニオン化することにより輝尽性蛍光特性が向上することが報告されていますが、市販のIPsの材料として用いられているCsBr:Euを複合アニオン化した際の輝尽性蛍光特性の報告は数少ないのが現状です。本研究では放電プラズマ焼結 (SPS) 法によりアニオン比の異なるEu添加Cs(Br, I)透光性セラミックスを作製し、輝尽性蛍光特性を調査しました。結果として作製した試料において蓄積型蛍光強度の向上は確認できませんでしたが、複合アニオン化することでX線吸収効率が向上し、電子部品のX線画像が取得可能であることを確認しました。


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