情報機能素子科学研究室博士後期課程3年のキャンデル グレイス パレデス クイノさんが、The23rd International Meeting on Information Displayにおいて「ベストポスター賞」を受賞しました。
受賞概要

2023年8月22日から25日にかけて、韓国釜山のBEXCOでThe23rd International Meeting on Information Displayが開催され、情報機能素子科学研究室のキャンデル グレイス パレデス クイノさん(博士後期課程3年)が「ベストポスター賞」を受賞しました。The23rd International Meeting on Information Displayは、情報ディスプレイ分野のトップレベルの研究者や業界関係者が一堂に会し、画期的な技術や見識を共有する世界最高峰の学会です。
- 研究題目・論文タイトル
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Optimized Combustion Process for Low-Voltage SixSnyO Thin-Film Transistors
- 研究者・著者
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Candell Grace Paredes Quino, Juan Paolo Bermundo, Hidenori Kawanishi, Yukiharu Uraoka
受賞対象となった研究の内容
アモルファス酸化物半導体薄膜トランジスタは、アモルファスSiや多結晶Siトランジスタよりも優れているため、長年にわたって関心を集めてきた。特に、酸化スズは、天然に多く存在し、低毒性、高い固有移動度から、半導体材料として使用されている。本研究では、SixSnyO TFTの製造法の改良に焦点を当てた。一般に、溶液における燃焼合成プロセスでは、燃料、酸化剤を用いて燃焼を進行させる。しかし、前駆体溶液に含まれる塩化物や炭素などの不純物が膜中に残留し、膜質を劣化させる。そこで我々は、燃焼プロセスにおける反応に関与しないイオンを低減しながら、同時に燃焼合成プロセスを向上させることが可能な手法を新規に開発した。
受賞者コメント
この賞を受賞できたことを光栄に思うとともに、いただいた評価に身の引き締まる思いです。これは、この研究を遂行するために必要な揺るぎない献身と忍耐の証です。情報機能素子科学研究室の先生方に感謝しています。 フアン パオロ ベルムンド助教、浦岡行治教授をはじめ、研究室のスタッフとメンバーに感謝致します。また、財団法人奈良先端科学技術大学院大学支援プログラムによる財政的支援にも感謝致します。
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