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光機能素子科学研究室の岸田憲明さん(2022年3月修了)が2021年映像情報メディア学会冬季大会において学生優秀発表賞を受賞

受賞概要

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2021年12月15日~17日にオンラインにて開催された2021年映像情報メディア学会冬季大会において、光機能素子科学研究室の岸田憲明さんが学生優秀発表賞を受賞しました。冬季大会において優秀な内容の講演を行った学生登壇者に授与される賞です。本賞は発表された59件の講演のうち5名に対して授与されました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため見送りとなりましたが、2022年8月24日~26日に開催される2022年映像情報メディア学会年次大会にて表彰式が開催される予定でした。

研究題目・論文タイトル

単板イメージセンサを用いた近赤外カラー眼底カメラにおける画像処理改善および視線固定法の検討

研究者・著者
岸田憲明* 王 澤* 湯 鴻浩* 堀木雄介* 竹原浩成* 田代洋行* ** 春田牧人* 笹川清隆* 太田 淳
*奈良先端科学技術大学院大学  **九州大学

受賞者コメント

この度は2021年映像情報メディア学会冬季大会において、学生優秀賞を頂き、たいへん光栄に存じます。本研究を進めるにあたり、厳しくも丁寧に御指導くださった太田淳教授をはじめとした太田研究室スタッフの皆様に、深く感謝申し上げます。また、研究を御支援してくださった太田研究室研究員の皆様、学生の皆様に深く感謝申し上げます。

受賞対象となった研究の内容

種々の物質の反射光における近赤外光と可視光には一定の相関関係があり、これを利用して、近赤外光を用いた撮像でもカラー画像を取得する技術を、近赤外カラーイメージングと云います。所属研究室では、この技術を眼底撮像に応用して、在宅での眼底診断の実現を目指しています。
在宅ヘルスケアを目指すにあたり装置の小型化は必須であるため、本研究では、近赤外光用誘電体多層膜構造のモザイクフィルタを搭載した単板式イメージセンサを作製し、センサの分光感度特性に対して最適なカラー画像再構築手法を開発しました。また、近赤外撮影であることを活かしたシンプルな構成で被験者視線の固定・誘導を行う方法についての検討を行い、被験者視線を固定しながら近赤外撮影が行える可能性を示しました。今後、さらに装置光学系の小型化設計を進めることで、ハンディサイズの眼底カメラの実現が期待されます。


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