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量子物理工学研究室の竹渕 優馬さん(博士後期課程3年)、岡崎 魁さん(博士後期課程1年)が第17回日本セラミックス協会マテリアル・ファブリケーション・デザイン研究会においてキャラクタリゼーション優秀賞を受賞

受賞概要

2023年3月28-29日に沖縄県男女共同参画センターにて開催された「第17回日本セラミックス協会マテリアル・ファブリケーション・デザイン研究会」において、量子物理工学研究室の竹渕 優馬さん(博士後期課程3年)と岡崎 魁さん(博士後期課程1年)がキャラクタリゼーション優秀賞を受賞しました。同賞は31件の発表から3件の優秀な発表に対し表彰されました。

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【左から岡崎さん(D1)、河口准教授、竹渕さん(D3)】

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

キャラクタリゼーション優秀賞 竹渕 優馬さん(D3)

【研究題目・論文タイトル】

ドシメータ用単結晶材料の開発と博士課程の研究生活について

【研究者・著者】

竹渕優馬 (D3)、加藤匠 (助教)、中内大介 (特任准教授)、河口範明 (准教授)、柳田健之 (教授)

【受賞対象となった研究の内容】

ドシメータ材料は放射線のエネルギーを蓄積する機能を有する蛍光体であり、個人被ばく線量計やイメージングプレートなどに応用されています。本研究では新規の高効率なドシメータ材料の開発を目的として、スピネル化合物であるMgAl2O4およびMgGa2O4単結晶のドシメータ特性の調査を行いました。調査の結果、上記の材料が市販のドシメータ材料を凌ぐX線検出能およびイメージング素子として十分な空間分解能を有することを明らかにしました。

【受賞者コメント】

このような栄誉ある賞を頂き大変光栄に感じております。日頃よりご助力いただいた皆様方に深く感謝申し上げます。本受賞を励みにこれからも研究に尽力していく所存でございます。


キャラクタリゼーション優秀賞 岡崎 魁さん(D1)

【研究題目・論文タイトル】

無添加及びDy添加Sr3Y(PO4)3単結晶の放射線応答特性

【研究者・著者】

岡崎魁 (D1)、中内大介 (特任准教授)、市場賢政 (D1)、加藤匠 (助教)、河口範明 (准教授)、柳田健之 (教授)

【受賞対象となった研究の内容】

ドシメータ材料は電離放射線のエネルギーを蓄積し、光や熱による外部刺激を受けて遅発蛍光を示す材料です。リン酸塩化合物はレーザーホスト材料として着目されており、良好な上述した特性を有することが報告されています。本研究ではリン酸塩化合物の中でも光学分野にて研究が進められているSr3Y(PO4)3に着目し、無添加および一般的な光検出器の感度と相性の良い波長帯の蛍光を示すDyを添加した単結晶を作製しました。性能評価の結果、当材料はDyを添加することで市販材料と同等のX線検出効率を示すことを見出しました。

【受賞者コメント】

この度はキャラクタリゼーション優秀賞を賜り、大変光栄に存じます。日頃よりご指導いただいております柳田教授をはじめとする皆様方に厚く御礼申し上げます。今後も真摯に研究活動に取り組んで参ります。


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