光機能素子科学研究室のKuang-Chih TSO博士研究員がThe 13th The Eye and The Chip World Research Congressでポスター賞(second-place)を受賞しました。
受賞概要

【写真左より 太田淳教授、Kuang-Chih TSOさん】
光機能素子科学研究室のKuang-Chih TSO博士研究員がポスター賞(second-place)を受賞しました。この賞は、人工視覚分野における研究者の貢献を称えるものです。
10月10日、アメリカ・デトロイトで13回目のThe 13th The Eye and The Chip World Research Congressが開催され、光機能素子科学研究室のKuang-Chih TSO博士研究員がポスター賞(second-place)を受賞しました。同賞はThe 13th The Eye and The Chip World Research Congress で発表された38人のポスター発表のうち、first-place, second-place, third-placeそれぞれ1名ずつが選ばれ授与されました。
- 研究題目・論文タイトル
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A facile synthesis of high-performance Na-doped iridium oxide electrodes for artificial retina devices
- 研究者・著者
- 左 貺之, 須永 圭紀, 竹原 浩成, 春田 牧人, 田代 洋行, 陳柏均, 吳樸偉, 笹川 清隆, 太田 淳
受賞対象となった研究の内容
本研究において、我々の目的は、神経刺激の向上を目指し、頑丈で柔軟な構造を備えたハニカム型人工網膜デバイスを提案することです。この目的を達成するために、スマートCMOSイリジウムベースの電極システムを用いた製造プロセスを確立しました。このシステムの中でも特に重要な要素は、神経インターフェースとして機能する刺激電極です。その性能を調査するために、ナトリウムドープイリジウム酸化物電極に対して、刺激能力を著しく向上させることが証明されている簡便な溶液ベースの堆積法を採用しました。さらに、異なる合成方法を用いて合成されたイリジウムベースの電極の電気化学特性について詳細に検討しました。最後に、スマートCMOS電極システムと統合するためのナトリウムドープイリジウム酸化物電極を製造するための最適な合成方法を提示しました。
受賞者コメント
The 13th The Eye and The Chip World Research Congressでポスター賞(second-place)を受賞でき、大変光栄に思います。今回の受賞は、私たちの研究が大きく評価されたことを裏付けるものです。私たちの研究成果を世界中のコミュニティと共有でき、太田淳教授、笹川清隆准教授をはじめとする光機能素子科学研究室の先生方に、深く御礼申し上げます。また、台湾の国立陽明交通大学 Pu-Wei Wu教授と国立台北科技大Po-Chun Chenのサポートがなければ、私はこのポスター賞を受賞できなかったでしょう。
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