NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 ~光ナノサイエンス~

光電子回折およびX線吸収分光の手法で論争の化合物を研究した凝縮系物性学研究室の大門名誉教授らの論文の図が、Elsevier出版社のSurface Science誌の表紙に選ばれました

ダブルペロブスカイト化合物Sr2FeMoO6は期待されるよりも小さな磁化を示しますが、その原因については混合原子価と無秩序配列の二つの説の間で論争が続いていました。本研究では、光電子回折における前方収束ピークの強度の比較から、結晶内部では無秩序配列が起きていることを明らかにし、小さな磁化は無秩序配列が原因であることを確定しました。また、種々の検出手法を用いたX線吸収分光から表面付近では混合原子価が起きていることを実験的に示しました。この表面付近のみに現れる混合原子価が論争を引き起こした原因と思われますが、これは表面付近だけの現象であり、バルクの磁気物性には影響しません。このようにして、長年の論争に終止符が打たれました。

Disorder and mixed valence properties of Sr2FeMoO6 studied by photoelectron diffraction and x-ray absorption spectroscopy

Munetaka Taguchi, Fumihiko Matsui, Naoyuki Maejima, Hirosuke Matsui, Hiroshi Daimon

発表論文へのリンク
https://doi.org/10.1016/j.susc.2019.02.001

 

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