NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 ~光ナノサイエンス~

反応制御科学研究室の中野百恵さん(博士後期課程3年)が、有機合成化学合同国際シンポジウムにおいてPoster Prizeを受賞

2019年11月21~23日に淡路夢舞台(兵庫県)で開催された有機合成化学合同国際シンポジウム(International Joint Symposium on Synthetic Organic Chemistry)において、反応制御科学研究室の中野百恵さん(博士後期課程3年)がPoster Prizeを受賞しました。この賞は、同国際学会で発表された98件のポスター発表のうち、厳正な審査の結果、有機合成化学の視点から特に優れたポスター発表を行った7名に対して授与されました。

Accelerated Organic Photoreactions Using N2 Gas as an Unreactive Substance in Flow Microreactors

中野百恵・森本積・野口次郎・森一・徳本真一・小石英之・西山靖浩・垣内喜代三

この度は、4つの国際学会が一緒になったInternational Joint Symposium on Synthetic Organic Chemistryおいて、栄えある賞を頂き、大変光栄です。本合同国際シンポジウムは、高機能触媒を活用した有機合成反応の開発に特化した国際会議、高次生物機能中分子の創出に特化した国際シンポジウム、さらには、マイクロフローによる連続反応や多段階反応の集積合成の開発に関連した国際会議・シンポジウムが合同で、有機合成化学の関わる幅広い議論を繰り広げられたシンポジウムでした。本研究を行うにあたり、精力的にご指導頂きました垣内先生をはじめとする先生方に深く感謝申し上げます。本受賞を励みとし、今後もマイクロフロー化学を駆使した有機合成化学の研究に尽力していく所存です。

光反応は、一般にフラスコや試験管などcm規模の反応容器で実施されてきました。近年、次世代の有機合成手法として、μm~mmの細いチューブ内に溶液を連続流通させて化学反応を実施するフローマイクロリアクター合成が活発に研究されています。この技術で光反応を実施すると、フラスコでの反応よりも光路長が短いため、光がより多くの分子に効率よく照射され、高効率な光反応が可能となります。

当研究室では、反応に関与しない不活性相として水を使用した二相交互流という特殊な反応場をフローマイクロリアクター内で作製し、単に溶液のみを流す単一相流と比較して、反応効率を向上させることに成功していました。本発表では不活性相として新たに窒素ガスを用い、反応の高効率化、そして他の光反応への適用を達成しました。

 

・今回の発表の元となった論文

“Accelerated Organic Photoreactions in Flow Microreactors under Gas-Liquid Slug Flow Conditions Using N2 Gas as an Unreactive Substance”

Momoe Nakano, Tsumoru Morimoto, Jiro Noguchi, Hiroki Tanimoto, Hajime Mori, Shin-ichi Tokumoto, Hideyuki Koishi, Yasuhiro Nishiyama, Kiyomi Kakiuchi

Bull. Chem. Soc. Jpn, 2019, 92(9), 1467-1473.

 

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