有機半導体・有機エレクトロニクス・エナジーハーベスティング

Electronics on Any Surface!
これが、2007年以来かかげている我々の研究がめざすところを表す標語です。モノのインターネット(Internet of Things、IoT)という言葉をよく耳にしますが、その言葉が広まる前から、それより先のそれより広い概念を提唱しています。

丸めて持ち運べる電子機器、体にまとうだけで発電する布、場面に合わせて最適な色の光で発電する紙のような太陽電池など、様々な「表面」に多様なエレクトロニクスの機能を付加してゆくことで私たちのくらしはより快適で豊かなものになります。物性物理、電子工学、表面科学、高分子物性、物理化学などをベースに、有機材料のもつ多彩な相互作用を解明し、有機エレクトロニクスとして応用することで"Electronics on Any Surface"を実現させます。
独自の評価装置を開発し、世界中でここでしかできない計測/評価を行うことも我々の研究の特徴です。
有機トランジスタ、有機太陽電池、フレキシブル熱電変換素子などについて、基礎からデバイスまで幅広いテーマで研究を進めています。

研究室紹介

研究室紹介ムービー

前回2020年5月の「受験生のためのバーチャルオープンキャンパス」のために制作した研究室紹介ムービーがYouTubeにアップされています(研究室名は旧名称の「有機固体素子科学研究室」です)。興味のある方はご覧下さい。

更新情報・お知らせ

  • 当研究室修了生の人たちへのお願い
    在学中の研究をもとに論文を出したり特許を申請したりする場合に、あるいは、在学中に発明者となった特許についての収入を分配する場合などに、皆さんと確実に連絡をとる手段が必要です。
    2013年入学以降の学生は、終身メールアドレスが使えますので、それを使って連絡したいのですが、修了生自身が利用登録しないと使えないシステムになっています。
    利用登録をしていない人は、こちらの案内ページの説明に従って利用登録をお願いします。
  • 中村教授が書いたCNT/タンパク質ナノ複合材料研究に関する解説を含む"Thin Film and Flexible Thermoelectric Generators, Devices and Sensors"がSpringer Nature社から出版されました。
  • 有機薄膜成長のバイブルとなるべき教科書「分子の薄膜化技術」がコロナ社から出版されました。
    1980年代から90年代にかけて、有機エレクトロニクスの基礎となる有機薄膜成長の学理が日本でも盛んに研究されていました。その中心的メンバーであった当時の若手〜中堅研究者が集結し、その知識を後世に伝えるべく共同執筆した教科書です。有機エレクトロニクスに関わる人は是非読んで下さい。
  • 中村教授が監修した「フレキシブル熱電変換材料の開発と応用」ハンドブックがシーエムシー出版から刊行されました。
  • 千葉大学G-COE「有機エレクトロニクス高度化スクール」の成果をまとめた大学院レベルの教科書として、Springerから"Electronic Processes in Organic Electronics"が出版されました。