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奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科, 柳田研究室では, 無機結晶, 透明セラミックス, ガラスを中心とした蛍光体に関する研究, および蛍光体からの発光を電子に変換する光電変換素子の研究を行っています。研究の中心は、高エネルギーの単一粒子・光子を数千から数万の可視光子に即発的に変換するシンチレータです。シンチレータは, X線CTや陽電子断層撮影装置(PET)といった医療, 空港の手荷物検査機等のセキュリティ, 石油資源探査, 基礎科学などに幅広く利用されています。当研究室においては, シンチレータという電子材料そのものの物性研究に留まらず, 開発した電子材料の実用化や, 医療, セキュリティ, 基礎科学用装置 (宇宙天体現象の観測衛星など) 開発までを, 産学連携をベースに学際的に行うことに特徴があります。またシンチレータから派生した「光」関連の研究も幅広く行います。特に輝尽蛍光 (OSL), 熱蛍光 (TSL), radiophotoluminescence (RPL) といったエネルギー蓄積型の蛍光体研究にも力を入れています。

下記の陽電子乳がん検診装置 (T. Yanagida et al., IEEE TNS 57 1492 2010) は古河機械金属により製品化された最新鋭の医療機器です。国産「すざく」衛星にはCe:GSO, BGOというシンチレータが搭載されています。空港手荷物検査機などのセキュリティ用シンチレータは正に開発中のテーマです。トクヤマ社の LiCaAlF6 シンチレータ (T. Yanagida et al., Opt. Mater., 33, 1243 2011), 古河機械金属社の Ce:GAGG シンチレータ (T. Yanagida et al., Opt. Mat. 35 2480 2013) を搭載した環境計測装置も製品化されています。最近ではオキサイド社により SrI2 シンチレータ (T. Yanagida et al., Opt. Mat., 61 119 2016) が製品化されました。我々はこのような実用化を念頭に置き, 「光」をキーワードにした研究活動を行っていきます。

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