研究内容

1. ナノ結晶の表面科学と自己組織化・イオン液体との複合化

半導体・金属ナノ結晶(Quantum dots: QDs)の表面をデザインすることで、キラル光学特性を示すナノ結晶、超分子的に自己集合するナノ結晶システム、イオン液体と複合化し、優れた特性を発揮するナノ結晶材料の開発を進めています。

 

2. 優れた円偏光発光(CPL)特性を示す自己組織システムの構築

キラル発光色素を階層的に自己組織化し、キラル自己集合内のエキシトンカップリングにより増幅されたCPLを取り出します。また、エナンチオ選択的な自己集合によりキラル自己組織化における自己集合持続長の制御を試みます。

 

3. オリゴアリーレンをベースとするフォルダマーと光スイッチング

フォトクロミックターアリーレンの研究の一環として、4つ以上のヘテロ芳香族を連結したオリゴアリーレンを合成しています。オリゴアリーレンはらせん状にフォールディングし、中心骨格の6πシステムに基づく光反応を示します。分子骨格中に機能性部位を導入することで、CPLなどの発光特性スイッチングを行っています。