2020年度 機器・分析技術研究会

特別講演 ポスター発表 交流企画 新型コロナウイルスアンケート企画

特別講演

最終更新日:2020/8/7

特別講演1 「分析プラットフォームの構築に携わってきて」

21世紀初頭からポストゲノム科学が発展し、質量分析機器を活用したオミクス解析の開発が行われてきました。私は日本とドイツの研究所で、自身の研究活動の傍ら質量分析プラットフォームの構築に携わり、異分野間での共同研究のすすめ方やデータ共有の方法、プラットフォームとしての技術員の方との連携について学ぶ機会が持てました。本講演では、分析プラットフォームの構築と、その際に経験した発見や難しさについてお話しします。

日時
2020年9月10日(木)13:45~14:30
方式
Webex Eventsによるリアルタイム講演予定
講師
奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域 植物二次代謝研究室 准教授 峠 隆之

プロフィール

2005年 - 2007年
理化学研究所 リサ-チアソシエイト(博士研究員) メタボローム機能研究グループ
2007年 - 現在
理化学研究所 客員研究員
2007年 - 2013年
マックスプランク研究所 ポストドクターフェロ- Central metabolism lab
2008年 - 2010年
アレクサンダー・フォン・フンボルト財団フェロ-
2013年 - 2017年
マックスプランク研究所 プロジェクトリ-ダ- (PI) Secondary metabolism lab
2017年 - 現在
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 バイオサイエンス領域 植物二次代謝研究室 准教授 (PI)

受賞など

  • 2014年-2016年 Highly Cited Researchers in Thomson Reuters
  • 2017年-2019年 Highly Cited Researchers in Clarivate Analytics

専門分野

オミクス科学、植物生理学、情報生命科学、分析化学、天然物化学

特別講演2  「学理は成功から技術は失敗から」

我々の研究チームでは分子や錯体、分子複合体さらにはナノカーボン材料など幅広い物質の合成や機能物性を研究対象としている。これだけの物質を多面的に評価し学理を探求するためにはNAIST の充実した技術職員陣が高性能の共通設備群を駆使して様々な計測支援を行ってくれていることが不可欠となっている。ときには論文査読者からの改訂指示など急を要する計測にも迅速に対応いただくことができる研究環境は国内有数と思われる。この講演では、2,3の例を交えて、基礎研究の推進とそれを支える技術陣の貢献について述べてみたい。

日時
2020年9月10日(木)14:30~15:15
方式
Webex Eventsによるリアルタイム講演予定
講師
奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 副領域長 河合 壯

プロフィール

1989年
大阪大学 助手(工学部電子工学科)
1998年
九州大学 大学院工学研究科 助教授(物質創造工学専攻)
1999年
九州大学 大学院工学研究院 助教授(応用化学部門)
2004年
奈良先端科学技術大学院大学 物質科学教育研究センター 教授
2004年 - 現在
奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 光情報分子科学研究室 教授(併任)
2009年 - 2015年
奈良先端科学技術大学院大学 学長補佐
2017年 - 2018年
奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科副研究科長
2018年 - 現在
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 物質創成科学領域副領域長

専門分野

光化学、機能性材料、機能性高分子、単一分子光化学、電気化学

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ポスター発表

最終更新日:2020/8/25

ポスター発表概要

日時
掲示期間 9月7日(月)12:00 ~ 9月11日(金)17:00
コアタイム(ポスター番号奇数) 9月11日(金)10:00 ~ 10:50
コアタイム(ポスター番号偶数) 9月11日(金)11:00 ~ 11:50
ポスター賞投票締切 9月11日(金)12:00
方式
WebPage上のPDFファイルを閲覧
コアタイム中はWebex Meetingsによる質疑応答。アクセス先等は「Web会場」に記載。

概要

上記期間中に「Web会場」にポスターを掲示します。「Web会場」は本会参加者だけがアクセスでき、本会参加者は期間内であれば自由にポスターを閲覧することができます。各ポスターの掲示ページはコメント機能が用意されていますので、ポスターに対して自由に質問等を残すことができます。ポスター発表者はそのコメントに対し返答することができます。

また、コアタイム期間内は発表者にはWebex meetingsでミーティングルームを作成し待機頂きます。閲覧者はミーティングに参加することにより口頭で質問をすることができます。各発表者のミーティングルームへは「Web会場」からアクセスすることができます。Webex meetingsの詳しい使用方法は「Webex案内」をご確認ください。
ポスター番号の偶奇によりコアタイムの開始時間が違います。ポスター番号は9月2日からWeb会場で確認することができます。

参加者は本発表のうち、優秀なポスターに対して投票することができます。投票の多かったポスターは閉会式前に優秀ポスター賞として表彰します。投票フォームのアドレスはポスター掲示後に「Web会場」に公開します。

ポスター発表を検討されている方は「発表案内」のページをご確認ください。ポスター掲示ページとコメント欄は以下のようになる予定です。

*Internet Explorerではポスターの閲覧ができませんので、あらかじめご了承ください。

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交流企画

最終更新日:2020/7/29

交流企画 -オンラインツールを用いた新しい技術交流の形-

日時
9月9日(水) 午前の部(MIP-MS, XRD) 10:00~11:00 並列開催
午後の部(MALDI-MS, XPS) 14:00~15:00 並列開催
方式
Webex Meetingsによる交流

概要

2020年度の機器・分析技術研究会ではより実践的な「交流」をしたいと考えており、交流企画として装置実演の見学会をご用意しました。コミュニケーションツールとしてWebex Meetingsを用い、今までのような椅子に座ったままでのミーティングでも、大人数で巡回する装置見学でもない、オンラインツールならではの新しい形の交流を提案します。

この企画では同機種、又は同分野の装置を管理している担当者同士での問題点や「工夫」の共有を期待しており、参加者からの活発な意見やコメントを通じて議論に繋げられればと思っています。細かすぎて教科書に記載されていない技術や、今更人に聞けないような知識についても相談し合える場を目指します。より良い交流のため、参加者に希望する見学・実演についてメール等で事前にお伺いすることがありますので、ご協力をよろしくお願いします。初心者・経験者を問わず、本企画を通して参加者が少しでも技術を「向上」できれば幸いです。

※下記コース内容は参加者との協議のうえ、変更される可能性があります。
※参加・不参加は本研究の参加登録後、「マイページ」で変更することができます。
※参加者が少数の場合、コースを中止することがあります。

コース紹介

MIP-MSコース

超短波誘導プラズマ元素分析装置
(株)日立ハイテク
P-6000
担当者:藤原 正裕

< 内容 >

本装置はMIP(Microwave induced plasma)-MSと呼ばれており、ICP-MSとほぼ同機種となります。内容は企画参加者と相談のうえ検討したいと考えておりますが、特に希望がなければサンプル調整操作として30分、装置の操作として30分程度を予定しています。高難易度の測定をディスカッションしながら進めていくということは予定しておらず、Webコミュニケーションツールを活用することによりどの程度の技術交流が実現できるかを確認しながら進めていきたいと考えています。

XRDコース

微小結晶X線構造解析装置
(株)リガク
VariMax RAPID RA-Micro7HFM
担当者:片尾 昇平

< 内容 >

以下2項を予定しています。

1. 単結晶X線構造解析:結晶マウントに関して

結晶をカッティングしてループですくい、筆を使ってオイルをふき取り、ループの上にたてる形で結晶サンプルをマウントする映像を公開します。希望があれば実践いたします。可能であれば実体顕微鏡の映像をリアルタイムでストリーミングします 。また、0.2㎜角の結晶を0.02㎜径のループでマウントするケースと0.1㎜角の結晶を0.01㎜径のループにマウントするケース等も実演することができます。その他エキストラスタッフ(学内者)にマウントを体験してもらう、難しい双晶のカッティングの映像公開、結晶のマウント方法に関する意見交換等、ご希望があればご連絡ください。

2. X線装置の電子銃メンテナンスについて

フィラメント交換時に電子銃周りの焦げ付きを他大学ではどうやって落としているか興味があります。本装置は研磨スポンジや研磨剤(ピカールケア)等を使い落としていますが、皆様はどのように実施しているでしょうか。現物を見せながら情報交換を行えればと思います。

MALDI-MSコース

MALDI飛行時間型質量分析計
日本電子(株)
JMS-S3000
ブルカーダルトニクス㈱
Autoflex2
担当者:西川 嘉子

< 内容 >

近年、MALDI法を利用したイメージングMS測定の報告が多く上がってきています。主流は医学系サンプルですが、最近は工業材料でも報告を見かけるようになりました。本研究領域は表面分析を行う研究者が多く、イメージングと言えばナノオーダーを求められますが、MALDI法を使ってのイメージングではまだマイクロオーダーのため、失望させてしまうことが多いように感じます。しかし、MALDI法は有機物を測定することが得意とされていますので、今後、要望が上がってくるのではないかと考えています。本学の現状の装置にはイメージングソフトがついていませんが、イメージングに近い測定を行ったことがあります。そこで、現状の装置でどこまでできるかを一緒に考えてみましょう。

また、本共通機器室にはMALDI-MSが2台並んでいますので、それぞれの分析部の違いなどの話題も盛り込み、ざっくばらんとした会を想定していますので、初心者、経験者を問わず、質量分析に少しでもかかわっておられる方の参加も募集いたします。

XPSコース

多機能走査型X線光電子分光分析装置(XPS)
アルバック・ファイ(株)
PHI 5000 VersaProbe II
担当者:岡島 康雄

< 内容 >

市販のXPS装置は使用される特許や設計思想の違いにより機種に依存する特徴がいくつかあります。そのため特定の機種に精通することと、分析技術を包括的に理解することの差に開きが生じます。そこで、異なる機種を扱うユーザーや管理者がお互いに情報交換できる場を設け、XPSのいろいろな可能性を知る機会をつくりたいと考えています。このコースでは経験の深さを問わず、XPS装置を管理している方や分析に携わっている方の参加を募集します。ぜひ情報交換の場としてご活用ください。「そんなこと当たり前では?」と思っていることでも、あえて常識を疑って、何を常識と考えているか再確認するつもりで、興味を持っている話題をご提供ください。経験豊富な方はよくある誤解も紹介ください。皆様と相談のうえ、当日までに具体的な話題を決めたいと考えています。可能であれば話題に合わせたデモンストレーションを行います。※XPSに興味のある未経験・初心者の方の参加も妨げません。

特別講演 ポスター発表 交流企画 新型コロナウイルスアンケート企画

新型コロナウイルス対策アンケート企画

最終更新日:2020/9/1

新型コロナウイルス対策アンケート概要

日時
令和2年9月11日(金) 13:30 ~ 14:30
方式
本会開催前にアンケートを実施。結果をWebex Eventsにて報告

概要

新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大予防措置について、大学単位などの大きな組織間では活動制限レベルなどの情報共有が徐々に進められています。しかしながら現場単位では、例えば同一大学内の個々の研究室でも差異が見受けられ情報共有があまり進んでいないと考えられます。そこでこのセッションでは現場レベルでの対処、特に計測機器等を扱う業務内容について、各大学・各部署の垣根を越えて感染拡大予防措置を共有し、今後の対策に役立てていただきたいと思います。

情報共有の手段としてアンケート方式を選択しました。本会参加者には是非とも新型コロナウイルス対策のアンケートの回答にご協力をお願いします。集められたアンケートは本実行委員会で集計し、その結果を「Web会場」内にて掲示し、上記日時にWebex Events上で報告する形で情報共有いたします。今後感染拡大の第二波、第三波が発生することも予期されます。皆様の今後の新型コロナウイルスの感染拡大防止措置の一助になりましたら幸いです。

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アンケートの受付けを終了いたしました。ご協力ありがとうございました。

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