領域長挨拶

奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

本領域は、前身である物質創成科学研究科が設置されて以来25年の歴史を持ち、物理・デバイス・化学・バイオマテリアルズ、さらにデータ駆動型科学といった幅広い物質科学分野において、世界を先導する研究成果を挙げてまいりました。
引き続き、充実した設備と多数の研究スタッフによる支援体制のもと、新たな量子現象の観測、革新的なデバイスの開発、先端的な計測評価やプロセス技術の推進、新規化合物や高分子・タンパク質材料の創製など、これら先端科学技術研究を深化させ、さまざまな成果を社会へと還元していきます。

そうした歴史をふまえ、本学はJ-PEAKSに採択され、研究大学院として新たな役割を担うこととなりました。物質創成科学領域も、全学の事業の中で大きな責任を果たすとともに、物質科学研究のハード(実験)・ソフト(解析)両面でのデジタル化を推進し、これまで以上に新しい挑戦を研究・教育両面で進めていきます。とりわけ、新しい研究大学院への変革が始まる今こそ、領域長としての重責を改めて感じております。

本学の職員や学生、そして、今後入学される皆さん、目的を共有する国内外の民間企業・外部機関と力を合わせ、物質科学の先端とその融合領域に挑みながら、次世代を担う高度専門人材・研究者の育成に注力するとともに、知識と技術を社会に広く還元できる環境を整えていきたいと考えております。今後とも、物質創成科学領域にぜひご注目いただき、皆さまと共に未来を創り出していければ幸いです。

物質創成科学領域長
上久保 裕生