バイオ・テクノミメティック分子科学研究室の安原准教授が、日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 令和6年度科学奨励賞を受賞
受賞概要
2024年9月18日、バイオ・テクノミメティック分子科学研究室の安原准教授が、日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 令和6年度科学奨励賞を受賞しました。同賞は、コロイドおよび界面化学分野において国内外で顕著な活躍をされている若手研究者を表彰し、更に先導的な研究への発展を奨励することを目的として授与されるものです。2024年9月17〜20に東北大学川内北キャンパスで開催された、第75回コロイドおよび界面科学討論会において授賞式ならびに受賞講演が行われました。
受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
研究題目・論文タイトル
バイオミメティック両親媒性高分子による脂質膜の構造・機能制御
研究者・著者
安原 主馬 (バイオ・テクノミメティック分子科学研究室 准教授)
受賞対象となった研究の内容
高度な細胞機能のプラットフォームである脂質膜における天然の機能性両親媒性分子の挙動をコロイド界面化学の観点から理解し、その知見を人工の両親媒性高分子のデザインへと還元することで、膜に作用して働く生体機能性バイオミメティック高分子を創出する研究を展開してきました。一連の研究における主たる成果として、細胞膜に作用する生理活性高分子のデザインと作用機構の解明、最小の細胞膜としての脂質ナノディスク技術の開発、有機-無機ハイブリッド構造を有する脂質分子集合体の形成技術の開発などがあります。本研究の知見をもとに、自然のしくみに学び、またそれを超える機能性高分子の設計原理が見いだされることが期待されます。
受賞者コメント
このたび、日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 令和6年度科学奨励賞をいただき、非常に光栄に思います。本研究の成果は、旧バイオミメティック科学研究室およびバイオ・テクノミメティック分子科学研究室で主に実施したものです。お世話になりました先生方ならびに、研究に携わっていただきました学生や技術補佐員の皆様に深く感謝申し上げます。これを機に、より研究を深化させるべく、ますます精進したいと思っています。