機能超分子化学研究室の中村伊武輝さん(博士後期課程3年)が、第50回生体分子科学討論会・第3回生命金属科学シンポジウムにて若手ポスター発表賞を受賞

受賞概要

2024年6月21–23日に慶応義塾大学で開催された第50回生体分子科学討論会・第3回生命金属科学シンポジウムにおいて、機能超分子化学研究室の中村伊武輝さん(博士後期課程3年)が若手ポスター発表賞を受賞しました。同賞は、若手研究者の72件の発表の中から6件の優秀な発表に対して表彰されました。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

研究題目・論文タイトル

構造変化の大きいタンパク質の機能制御における人工結合タンパク質の適用可能性の検証

研究者・著者

中村 伊武輝(NAIST)、雨坂 心人(京都府立大学)、原 瑞穂(京都府立大学)、岡本 恵祐(京都府立大学)、米澤 健人(NAIST)、上久保 裕生(NAIST)、田中 俊一(京都府立大学)、廣田 俊(NAIST)、松尾 貴史(NAIST)

受賞対象となった研究の内容

タンパク質間相互作用を通して標的タンパク質の機能を制御する戦略として、人工結合タンパク質を用いる方法が知られています。本研究では、人工結合タンパク質を用いた標的タンパク質の機能制御が、溶液中でOPEN構造からCLOSED構造へ大きく構造変化するタンパク質に対しても適用可能か検証しました、その結果、人工結合タンパク質は柔軟性の高いタンパク質をアロステリックに制御できるツールとして有用であることが示されました。

受賞者コメント

この度は、このような栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。本受賞は、ご指導いただいた松尾准教授をはじめ、共著者の皆様のご助力あってのものです。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。この賞を励みに今後も真摯に研究に取り組む所存でございます。