量子物理工学研究室の藤井愛朗さん (博士前期課程2年) が日本セラミックス協会2025年年会において年会優秀ポスター発表賞 優秀賞 (日本電気硝子賞) を受賞

受賞概要

2025年3月5~7日に静岡大学にて開催された日本セラミックス協会2025年年会において、量子物理工学研究室の藤井愛朗さん (博士前期課程2年、発表当時は博士前期課程1年) が年会優秀ポスター発表賞 優秀賞(日本電気硝子賞)を受賞しました。同賞では35歳以下の発表者によるポスター発表135件のうち14件(冠賞9件を含む)の優秀な発表に対して賞状と副賞が授与されました。

【写真左から:河口准教授、藤井愛朗さん】

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

研究題目・論文タイトル

フローティングゾーン法により作製したTi添加CaSiO₃単結晶のドシメータ特性

研究者・著者

藤井愛朗 (M2)、宮﨑慧一郎 (D2)、加藤匠 (助教)、中内大介 (特任准教授)、河口範明 (准教授)、柳田健之 (教授)

受賞対象となった研究の内容

ドシメータ材料は吸収した線量に応じて蓄積蛍光を示すことから、個人被ばく線量の測定に利用されます。この用途においては、生体等価性の観点から人体軟組織に近い実効原子番号を有し、かつ高い蓄積発光強度を示すことが求められます。本研究では、Ti添加CaSiO₃単結晶をフローティングゾーン法により作製し、熱蛍光特性の調査を行いました。その結果、市販品のドシメータ材料と同等の下限線量感度を示すことが明らかとなり、新たなドシメータ材料としての有望性が示されました。

受賞者コメント

このような栄誉ある賞をいただき大変光栄に感じております。日頃よりご助力いただいた皆様方に深く感謝申し上げるとともに、本受賞を励みにこれから研究に尽力していく所存でございます。