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「アメリカ化学会計測科学部門(ACS)のライジングスター賞」 受賞
受賞概要
奈良先端科学技術大学院大学 生体プロセス工学研究室のヤリクン・ヤシャイラ(Yalikun Yaxiaer)准教授が、世界最大級の化学系学会である「アメリカ化学会(ACS)」の計測科学部門におけるライジングスター賞「2024 Rising Stars in Measurement Science」に選出され、代表論文が特集号に掲載されました。
本賞は、計測科学分野において革新的な業績を挙げ、本分野の進歩に多大な貢献をした新進気鋭の若手科学者を称えることを目的としています。また、次世代のリーダーとしての育成を支援し、計測科学分野のさらなる発展を促進することを狙いとしています。受賞者は、この分野での重要な貢献と将来性が認められ、ACSの関連出版物やイベントで取り上げられることで、国際的な舞台で注目される機会を得ることになります。
※2024年の受賞では、世界中から19名の優れた研究者が選出されました。
2023年の受賞では、300名以上の候補者の中から20名の優れた研究者が選出されました。
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受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
研究題目・論文タイトル
フェムトレーザー加工技術と超薄型ガラスを活用した高感度な細胞計測技術の開発
研究者・著者
ヤリクン ヤシャイラ(准教授)、細川 陽一郎(教授)、他7名
受賞対象となった研究の内容
厚さ数マイクロメートルの超薄板ガラスをフェムト秒レーザーでナノメートル精度に加工する技術を用いて、高感度な透明カンチレバーセンサーを開発しました。本センサーは、AFM(原子間力顕微鏡)に匹敵する感度を持ち、透明性を生かして測定部位をリアルタイムに観察しながら、細胞などの物性計測を可能にしました。
受賞者コメント
このたびの受賞は、共に研究を進めてきたチームの皆さま、指導してくださった先生方、そして研究環境を支えてくださったすべての方々のおかげです。心より感謝申し上げます。計測科学分野における新たな可能性を切り開くことを目指し、今後も研究の発展に貢献できるよう努めてまいります。引き続きご指導・ご支援のほどよろしくお願いいたします。