
光反応分子科学研究室の城明日香さん(博士前期課程2年)が、International Conference on Chiroptical Science -2025 (ICCS-2025)においてポスター発表賞を受賞
受賞概要
2025年9月17日-19日に京都府立大学歴彩館にて開催されたInternational Conference on Chiroptical Science -2025 (ICCS-2025)においてポスター発表賞を受賞しました。ICCS-2025は分子の光学キラリティーを集中的に議論する国際会議で日本、イタリア、中国、香港、韓国、台湾、米国、フランスなどの主要な研究者が一堂に関しました。ポスター発表は大学院生の学術的な成果とプレゼンテーションを評価するもので、11名が受賞しました。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
研究題目・論文タイトル
Synthesis of Binaphthyl Derivatives with Curved Corannulene Skeleton and its Chiroptical Properties
研究者・著者
城明日香(M2)、今井隆太(D1)、山田美穂子(金沢大学助教)、河合壯(教授)
受賞対象となった研究の内容
分子のキラリティーは生命の起源や液晶をはじめとする光学デバイスの動作原理とも関連し、有機化学や光物理化学、電子工学分野で研究が進んでいます。特に分子構造骨格では平面分子であるナフタレン2分子が直接連結したビナフタレン誘導体が広く研究・利用されてきました。これまでのナフタレン誘導体は平面構造の分子が検討されてきましたが、今回初めて湾曲構造を導入したビナフタレン誘導体の合成に成功し、そのキラリティーや異性化について詳細に検討し量子化学計算の結果と比較しました。
受賞者コメント
この度、ICCS-2025にてポスター賞を頂き、大変嬉しく思います。研究を進めるにあたりサポートして下さった、河合壯教授をはじめ山田美穂子助教、今井隆太先輩、光反応分子科学研究室の皆様に心から感謝を申し上げます。国際学会での英語によるディスカッションは緊張もありましたが、多くの方々に私達の研究へ関心を寄せて頂き、この研究の意義を改めて感じる貴重な機会となりました。この受賞を励みに、残された学生生活を悔いなく過ごせるよう、今後も研究活動に一層精進してまいります。