情報機能素子科学研究室のNu Myat Thazinさん(博士後期課程2年)が、18th International Thin-Film Transistor Conference (ITC 2024)において、「Best Poster Award」を受賞

受賞概要

国際学会18th International Thin-Film Transistor Conference (ITC 2024)が3月27日から29日まで韓国大田市のKAISTにて開催されました。情報機能素子科学研究室、博士後期課程2年のNu Myat Thazinさんが「Best Poster Award」を受賞しました。ITCは薄膜トランジスタの分野で最も権威のある国際会議で、毎年世界各国から参加し、ディスプレイ、センサー、一般的な大面積・フレキシブルエレクトロニクスの様々な技術進歩を網羅しています。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

研究題目・論文タイトル

完全溶液プロセスアモルファスInZnO薄膜トランジスタにおける固体レーザーアニール(SLA)のフルエンス依存性

研究者・著者

Nu Myat Thazin, Juan Paolo S. Bermundo, Umu Hanifah, Johannes Richter, Sebastian Geburt, and Yukiharu Uraoka

受賞対象となった研究の内容

次世代薄膜技術の創造は、フレキシブル基板に適合した簡便な溶液・低温法で処理される活性材料の新しい処理の発見にかかっている。薄膜トランジスタ(TFT)の高性能化には、UV処理、マイクロ波アニール、深紫外光(DUV)、高強度パルス光、エキシマレーザーアニール(ELA)などの後処理が有効である。我々は、高価なELAプロセスの代わりに、アモルファス酸化インジウム亜鉛(a-IZO)膜に343nmで動作する固体レーザーアニール(SLA)処理を新たに有効かつ安価な手法として提示した。

受賞者コメント

この賞をいただき感激し、光栄に思います。この受賞は、ポスター作成に費やした努力と献身を評価されただけでなく、このポスターが象徴する研究の重要性を強調するものでもあります。先生方に心から感謝申し上げます: ファン・パオロ・ベルムンド助教と浦岡行治教授、そして情報機能素子科学研究室の研究員やスタッフの皆様に心から感謝致します。また、このプロジェクトにSLA治療を提供してくださったInnovavent社に感謝致します。