物性情報物理学研究室の徳原圭祐さん(博士前期課程2年)が、機能性ナノ界面科学研究会 夏の学校2025において優秀発表賞を受賞

受賞概要

2025年8月17-18日に湯~モアリゾート太山寺なでしこの湯で開催された機能性ナノ界面科学研究会 夏の学校2025において、物性情報物理学研究室の徳原圭祐さんが優秀発表賞を受賞しました。同賞は、若手の優秀な発表を奨励し、若手研究者や学生の更なる研究の推進を目的として、薄膜の制御形成および表面・界面の測定・制御技術分野に貢献した研究者を表彰するものです。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

研究題目・論文タイトル

光電子ホログラフィを用いたFe₃O₄の原子配列解析

研究者・著者

徳原圭祐(M2), 橋本由介(助教), 山本裕太(助教),  Md Shamim Sarker(東京大学), 
山原弘靖(東京大学), 関宗俊(東京大学), Ahamed E M K Ikball(東京大学), 田畑仁(東京大学), 松下智裕(教授)

受賞対象となった研究の内容

Fe₃O₄はVerwey転移温度以上の室温においても、局所的にTrimeron構造が残存すると報告されている。Trimeron構造とは、3つの八面体Fe(Oct)サイト[Fe3+ – Fe2+ – Fe3+]からなる超格子構造である。しかし現在までの報告では、室温で残存するTrimeron構造の存在は粉末X線回折やNMR等による推定に留まる。そこで本研究では、価数選択性を有する光電子ホログラフィ測定を用いて、室温下におけるFe₃O₄のTrimeronの局所立体原子配列を観測した。

受賞者コメント

この度は名誉ある賞を授与していただき、大変光栄に思います。本受賞は、先生方や学生方のご支援の賜物であると考えております。この受賞に際し、ご指導を賜りました松下智裕教授、橋本由介助教をはじめとする物性情報物理学研究室の先生方、東京大学の山原弘靖特任准教授、田畑仁教授、そして学生の皆様に心より感謝申し上げます。この受賞を励みに、今後も一層研究活動に精進してまいります。