物性情報物理学研究室の橋本由介助教がVASSCAA-12 Best Poster Award Honorable Mentionを受賞
受賞概要
2024年10月13-17日に台湾の台北国際コンベンションセンターで開催されたThe 12th Vacuum and Surface Sciences Conference of Asia and Australia (VASSCAA-12)において、物性情報物理学研究室 助教の橋本由介先生がPoster発表を行いHonorable Mentionを受賞しました。
同賞は、真空科学技術研究に携わる優れた専門家を表彰し、その革新的な研究開発精神を奨励することを目的として授与されるものです。
受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
研究題目・論文タイトル
Development of a retarding-field-type collimated beam photoelectron energy analyzer
研究者・著者
Yusuke Hashimoto(助教)、 Jun Mizuno(Academy of Innovative Semiconductor and Sustainable Manufacturing、 National Cheng Kung University・教授)、 Hiroyuki Matsuda(分子研・研究員)、Fumihiko Matsui(分子研・教授)、Tomohiro Matsushita(教授)
受賞対象となった研究の内容
光電子ホログラフィーはドーパントの局所構造解析などにおいて非常に有用であり、その実験には広い取り込み角を持つ光電子エネルギー分析器が求められる。私たちの研究グループでは、試料から放射状に放出される光電子を平行化する静電レンズシステムと、阻止電場型エネルギー分析器を組み合わせた新しいエネルギー分析器を開発した。この装置は、硬X線エネルギー領域における光電子ホログラフィー実験を可能にする設計となっており、観測対象の大幅な拡大が期待される。
受賞者コメント
この度は名誉ある賞を授与していただき大変光栄に思います。共著者であられる國立成功大學の水野先生、分子科学研究所の松井先生と松田先生に厚く御礼申し上げます。また松下先生をはじめとする物性情報物理学研究室の先生方、学生の皆様にも御礼申し上げます。今後もより一層、研究活動に精進してまいります。