量子物理工学研究室の宮﨑 慧一郎さん(博士後期課程1年)が第19回日本セラミックス協会マテリアル・ファブリケーション・デザイン研究会においてキャラクタリゼーション奨励賞を受賞

受賞概要

2023年3月27–29日に東北大学にて開催された「第19回日本セラミックス協会マテリアル・ファブリケーション・デザイン研究会」において、量子物理工学研究室の宮﨑 慧一郎さん(博士後期課程1年) がキャラクタリゼーション奨励賞を受賞しました。同賞は30件の発表から3件の発表に対し表彰されました。

写真左から 宮﨑さん、河口准教授

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

研究題目・論文タイトル

VB法により合成したCu添加LiCl単結晶の中性子検出特性

研究者・著者

宮﨑慧一郎 (D1)、中内大介 (特任准教授)、加藤匠 (助教)、河口範明 (准教授)、柳田健之 (教授)

受賞対象となった研究の内容

核開発の副産物として得られる3Heは中性子計測に用いられてきましたが、軍縮に伴いその供給不足が問題となっています。そのため3Heの代替材料として、中性子検出用シンチレータの開発が求められています。本研究では新たな中性子検出用シンチレータの候補材料としてCu添加LiClに着目し、垂直ブリッジマン(VB)法により単結晶を合成し、発光特性や中性子検出器性能を調査しました。その結果、市販品と同等の発光量を示し、中性子と線の弁別能に優れていることが明らかとなりました。

受賞者コメント

このような栄誉ある賞を頂き大変光栄に感じております。日頃よりご助力いただいた皆様方に深く感謝申し上げます。本受賞を励みにこれからも研究に尽力していく所存でございます。