量子物理工学研究室の尾竹 祥太さん (博士前期課程2年) がThe 9th International Symposium on Biomedical Engineering (ISBE2024) においてYoung Researchers Presentation Awardを受賞
受賞概要
2024年12月3日~4日に静岡県浜松市のアクトシティ浜松コングレスセンターにて開催されたThe 9th International Symposium on Biomedical Engineering (ISBE2024) において、量子物理工学研究室の尾竹 祥太さん (博士前期課程2年) がYoung Researchers Presentation Awardを受賞しました。同賞は152件のポスター発表の中から35歳以下の学生・博士研究員・助教による優秀な発表8件に対して表彰されました。
The 9th International Symposium on Biomedical Engineering (ISBE2024)
受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
研究題目・論文タイトル
Scintillation Properties of Pure BaCl2 Transparent Ceramic with Fast Luminescence
研究者・著者
Shota Otake (M2), Takumi Kato (助教), Daisuke Nakauchi (特任准教授), Noriaki Kawaguchi (准教授), Masanori Koshimizu (静岡大・教授), Takayuki Yanagida (教授)
受賞対象となった研究の内容
シンチレータとは電離放射線の照射によって即発的な発光を示す蛍光材料を指し、医療やセキュリティ分野等に広く応用されています。特に医療用TOF-PETをはじめとする高計数測定に使用されるシンチレータには、数nsから数十ns程度の短い蛍光寿命を有することが必要とされます。本研究では高計数測定に適する高速発光を示す材料としてBaCl₂に着目し、放電プラズマ焼結法を用いてBaCl₂透明セラミックスを作製しました。作製した試料は1.5 ns程度の高速の発光成分を有し、高計数測定用のシンチレータとして優れた特性を有することを明らかにしました。
受賞者コメント
この度は栄誉ある賞を頂き、大変光栄でございます。日頃から熱心に指導していただいております柳田先生をはじめとする先生方ならびに先輩方にこの場を借りて感謝申し上げます。本受賞を励みとし、今後の研究により一層熱心に取り組んでまいります。