量子物理工学研究室の江澤喜朗さん(博士前期課程2年)が第40回希土類討論会において学生講演賞を受賞
受賞概要
2024年5月16日・17日に松山市立子規記念博物館で開催された第40回希土類討論会において、量子物理工学研究室の江澤喜朗さん(博士前期課程2年)が学生講演賞を受賞しました。同賞は全公演者70人の発表から優秀な発表を行った学生11人に対して表彰されました。
写真左から 江澤さん、河口准教授
受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
研究題目・論文タイトル
Dy添加Ba₃Y(PO₄)₃単結晶の蛍光およびドシメータ特性におけるDy濃度依存性
研究者・著者
江澤 喜朗 (M2)、竹渕 優馬 (宇都宮大学・助教)、岡崎 魁 (D2)、加藤 匠 (助教)、中内 大介 (特任准教授)、河口 範明 (准教授)、柳田 健之 (教授)
受賞対象となった研究の内容
放射線計測用の蓄積型蛍光体は放射線のエネルギーを一時的に蓄え、外部刺激によって発光する材料であり、イメージングプレートなどに応用されています。Ba₃Y(PO₄)₃は適したバンドギャップエネルギーおよび良好な化学安定性を有しており、光学材料として注目されています。本研究では発光中心としてDyを添加したBa₃Y(PO₄)₃単結晶を作製し、蓄積発光におけるDy濃度依存性について評価を行いました。Dy添加濃度1%において最も良好な熱蛍光特性を示し、広いダイナミックレンジの線量計測が可能であることを明らかにしました。
受賞者コメント
このような栄誉ある賞を受賞し、大変光栄に存じます。日頃より多大なご助力をいただいております柳田教授をはじめとする共著者の皆様にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。この度の受賞を励みとして、今後ますます精進してまいる所存でございます。