光機能素子科学研究室の中西優輝さんが、第42回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムにてファイナリスト賞を受賞 | 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域

光機能素子科学研究室の中西優輝さんが、第42回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムにてファイナリスト賞を受賞

受賞概要

2025年11月10~13日に、ライトキューブ宇都宮にて行われた第42回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム(主催:電気学会)において光機能素子科学研究室の中西優輝さん(博士後期課程3年)がファイナリスト賞を受賞しました。本賞は、35歳以下の若手研究者の中から特に優れた研究発表を行った者に授与されるものです。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

研究題目・論文タイトル

37 CMOSチップ/259電極を用いた人工視覚デバイス並列刺激動作の実証

研究者・著者

中西 優輝(奈良先端大)、Wisaroot Sriitsaranusorn(奈良先端大)、川邉 吉則(奈良先端大)、Kuang-Chih Tso(奈良先端大)、須永 圭紀(奈良先端大)、鐘堂 健三(株式会社ニデック)、春田 牧人(奈良先端大、公立千歳技科大)、田代 洋行(奈良先端大、九州大)、寺澤 靖雄(奈良先端大、株式会社ニデック)、岡田 竜馬(奈良先端大)、竹原 浩成(奈良先端大)、太田 淳(奈良先端大)、笹川 清隆(奈良先端大)

受賞対象となった研究の内容

人工視覚デバイスは、機能不全に陥った視細胞の役割を代替し、失われた視覚機能の再建を目指す技術です。私たちは、眼球内に埋植する刺激電極に半導体集積回路を統合することにより、わずか4本の配線で1,000点を超える電極を制御可能な人工視覚デバイスを提案し、実用化に向けた研究を進めてきました。本研究では、日常生活での利用に不可欠となる高速な刺激動作を達成するための並列刺激システムを提案するとともに、これまで動作が実証されていた電極数の5倍以上となる259電極を搭載したデバイスを試作し、並列刺激動作による高速フレーム更新の視覚的なデモンストレーションを成功させました。

受賞者コメント

この度、第42回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムにおいてファイナリスト賞を受賞することができ、大変光栄に存じます。本研究を推進するにあたり、熱心にご指導いただいた笹川清隆教授、太田淳特定教授をはじめ、研究室スタッフの皆様に心より御礼申し上げます。また、研究をご支援くださった研究員の皆様、学生の皆様、並びに株式会社ニデックの皆様に厚く感謝申し上げます。今回の受賞を励みとし、今後もより一層研究に邁進してまいります。