量子物理工学研究室の瀬口 侑沙さん(博士前期課程1年)、星名 勇作さん(博士前期課程1年)、山田 彗史さん(博士前期課程1年)が応用物理学会 量子エネルギー変換研究会 第5回研究会 兼 第38回次世代先端光科学研究会において講演奨励賞および若手奨励賞を受賞 | 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域

量子物理工学研究室の瀬口 侑沙さん(博士前期課程1年)、星名 勇作さん(博士前期課程1年)、山田 彗史さん(博士前期課程1年)が応用物理学会 量子エネルギー変換研究会 第5回研究会 兼 第38回次世代先端光科学研究会において講演奨励賞および若手奨励賞を受賞

受賞概要

2026年1月13日~1月15日に別府市で開催された応用物理学会 量子エネルギー変換研究会 第5回研究会において、量子物理工学研究室の瀬口 侑沙さん(博士前期課程1年)が量子エネルギー変換研究会 講演奨励賞を受賞しました。同賞は41件の発表の中から3件の特に優秀な発表に対して表彰されました。

量子エネルギー変換研究会

また星名 勇作さん(博士前期課程1年)、山田 彗史さん(博士前期課程1年)が次世代先端光科学研究会 若手奨励賞を受賞しました。同賞は41件の発表の中から5件の優秀な発表に対して表彰されました。

【左から星名さん、河口准教授、山田さん、瀬口さん】

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

講演奨励賞:瀬口 侑沙

研究題目・論文タイトル

Yb添加KCl単結晶の蛍光および光刺激蛍光特性

研究者・著者

瀬口 侑沙 (M1)、宮﨑 慧一郎 (D2)、中内 大介 (特任准教授)、加藤 匠 (助教)、河口 範明 (准教授)、柳田 健之 (教授)

受賞対象となった研究の内容

蓄積型蛍光体は放射線のエネルギーを一時的に蓄積し、外部から刺激を与えることにより発光を呈する材料であり、応用先の一つに医用画像診断で用いられるイメージングプレートがあります。本研究では当該用途における空間分解能の向上を目的として、新規材料であるYb添加KCl単結晶を合成し、発光特性の調査やX線イメージング試験を行いました。その結果、市販品を上回る空間分解能を示し、Yb添加KClがイメージングプレートとして有望であることを明らかにしました。

受賞者コメント

この度は栄誉ある賞を頂き大変光栄に思います。日頃よりご指導いただいております先生方ならびに先輩方、そしてお世話になっております研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、より一層研究に精進してまいります。

若手奨励賞:星名 勇作

研究題目・論文タイトル

Ag: NaBr透明セラミックスの合成と蛍光特性の評価

研究者・著者

星名 勇作 (M1)、江澤 喜朗 (D1)、加藤 匠 (助教)、木村 大海 (産総研)、中内 大介 (特任准教授)、河口 範明 (准教授)、柳田 健之 (教授)

受賞対象となった研究の内容

ラジオフォトルミネッセンス (RPL) 材料は、放射線照射によって生成される新たな発光中心により照射線量に比例した強度変化を呈することから、個人被ばく線量計に利用されています。しかし、報告されている材料の報告は少なく、新規材料の開拓が求められています。本研究では、新規RPL材料の開発を目的として、Ag添加NaBr透明セラミックスを作製し、X線照射前後における発光特性を評価しました。その結果、本材料が良好なRPL特性を有することを見出し、ビルドアップ現象についても詳細な解析を行いました。

受賞者コメント

本研究の成果が高く評価されましたことを、大変光栄に存じます。日頃より多大なるご助力を賜っております研究室の皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

若手奨励賞:山田 彗史

研究題目・論文タイトル

Nd添加GeS₂-Ga₂S₃ガラスの放射線応答特性

研究者・著者

山田 彗史 (M1)、 西川 晃弘 (D2)、 宮島 渓太 (M2)、 竹渕 優馬 (宇都宮大)、 加藤 匠 (助教)、 中内 大介 (特任准教授)、 河口 範明 (准教授)、 柳田 健之 (教授)

受賞対象となった研究の内容

シンチレータは放射線照射により即発的に発光を呈する蛍光体であり、なかでも近赤外発光シンチレータは原子炉のモニタリングへの応用が検討されています。本研究では、フォノンエネルギーが低く高い発光効率が期待できる硫化物ガラスに着目しました。発光中心としてNd³⁺イオンを添加したGeS₂-Ga₂S₃ガラスを溶融急冷法にて作製し、その検出器特性を調査しました。その結果、Nd添加濃度0.3%の試料において最良の線量率下限値を示すことを明らかにしました。

受賞者コメント

この度はこのような栄えある賞をいただき大変光栄に存じます。日頃より多大なご助力をいただいております柳田教授をはじめとする共著者の皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。