機能超分子化学研究室の南部蓮琳さん(発表当時博士前期課程2年)が、日本薬学会第146年会 一般学術口頭発表 学生優秀発表賞を受賞
受賞概要
2026年3月26~29日に関西大学千里山キャンパス(吹田市)で開催された日本薬学会第146年会(主催:公益社団法人日本薬学会)において、機能超分子化学研究室の南部蓮琳さん(博士後期課程1年、発表当時博士前期課程2年)が口頭発表 学生優秀発表賞を受賞しました。同賞は若手研究者及び学生の優れた口頭発表に対して授与される賞です。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
研究題目・論文タイトル
抗体医薬品リツキシマブの多量化会合機構
研究者・著者
〇南部 蓮琳(M2)、酒井 隆裕(博士後期課程修了生)、真島 剛史(助教)、小林 直也(助教)、松浦 滉明(兵庫県大・助教)、緒方 英明(兵県県大・教授)、廣田 俊(教授)
受賞対象となった研究の内容
抗体医薬品は多くの疾患の治療に用いられています。一方で、抗体は一般に不安定で会合しやすく、凝集体の形成によって抗原認識能や安全性が低下するという課題があります。これを解決するには、抗体の会合挙動に関する原子レベルでの知見が不可欠ですが、現状そのような研究は限られています。
本研究では、抗体医薬品リツキシマブの軽鎖可変領域(VL)に着目し、溶液中において濃度依存的に四量体を形成することを明らかにしました。さらに、X線結晶構造解析によりリツキシマブVL二量体の立体構造を決定し、二量体の会合界面の特徴を原子レベルで示しました。これにより、リツキシマブVLが自己会合する様式が詳細に示され、抗体医薬品の安定性向上に向けた構造基盤の理解に貢献する成果が得られました。
受賞者コメント
この度、日本薬学会第146年会の一般学術発表において学生優秀発表賞を賜り、大変光栄に存じます。本研究の遂行にあたり、機能超分子化学研究室の廣田教授をはじめ、先生方、先輩方、研究室の皆さん、そして共同研究にご協力いただいた先生方に、心より感謝申し上げます。このような評価をいただいたことを励みに、今後も研究活動に一層邁進してまいります。