量子物理工学研究室の福富嵩太さん(博士前期課程1年)、権田樹さん(博士前期課程2年)、齋藤祐磨さん(博士前期課程2年)が応用物理学会 量子エネルギー変換研究会 第6回研究会 兼 第39回次世代先端光科学研究会において講演奨励賞および若手奨励賞を受賞
受賞概要
2026年7月10日にオンラインで開催された応用物理学会 量子エネルギー変換研究会 第6回研究会 兼 第39回次世代先端光科学研究会において、量子物理工学研究室の福富嵩太さん(M1)が応用物理学会 量子エネルギー変換研究会 講演奨励賞を受賞しました。同賞は58件の発表から3件の特に優秀な発表に対して表彰されました。
また権田樹さん(M2)、齋藤祐磨さん(M2)が次世代先端光科学研究会 若手奨励賞を受賞しました。同賞は58件の発表の中から4件の優秀な発表に対して表彰されました。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
講演奨励賞:福富嵩太(M1)
研究題目・論文タイトル
Mn添加による放射性廃棄物固化ガラスのシンチレータ利用
研究者・著者
福富嵩太(M1)、宮島渓太(D1)、中内大介(特任准教授)、加藤匠(助教)、河口範明(准教授)、柳田健之(教授)
受賞対象となった研究の内容
使用済核燃料の再処理過程で生じる高レベル放射性廃棄物(HLW)はガラス固化処理が施され、長期間隔離されます。本研究はこのHLWガラス固化へのシンチレータ機能付与による原子力電池としての再利用へ向けて、模擬廃棄物ガラス組成へ発光中心としてMnを添加し、作製した試料の基礎発光特性を調査しました。その結果、Mn添加によるシンチレーション強度の増大が確認されました。
受賞者コメント
本研究をこのように評価していただき、大変嬉しく存じます。この場をお借りして、本研究に多大なご助力をいただきました先生方と研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。得られた結果や課題を踏まえ、今後の研究に取り組んでまいります。
若手奨励賞:権田樹(M2)
研究題目・論文タイトル
溶媒蒸発法で作製した18-クラウン-6アルカリ金属錯体構造を有する有機無機ハイブリッド銅塩化物の放射線誘起蛍光特性
研究者・著者
権田樹(M2)、山林恵士(D2)、中内大介(特任准教授)、加藤匠(助教)、河口範明(准教授)、柳田健之(教授)
受賞対象となった研究の内容
有機無機ハイブリッド材料は低温溶液法で合成が可能な材料であり、シンチレータ材料の新しい材料形態として注目されています。本研究ではアルカリ金属イオンと錯形成するクラウンエーテルを用いて、有機無機ハイブリッド銅ヨウ化物単結晶を合成しました。試料の放射線応答特性を調査したところ、シンチレーションの発現が確認され新たなシンチレータとしての応用可能性を示しました。
受賞者コメント
発表が高く評価され、大変嬉しく思います。ご助力くださいました研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
若手奨励賞:齋藤祐磨(M2)
研究題目・論文タイトル
SPS法で作製したGd:Y2O3透明セラミックスの放射線誘起蛍光特性
研究者・著者
齋藤祐磨(M2)、尾竹祥太(D2)、加藤匠(助教)、中内大介(特任准教授)、河口範明(准教授)、柳田健之(教授)
受賞対象となった研究の内容
シンチレータとは電離放射線を受けると即発的に発光する蛍光材料であり、医療やセキュリティなどの放射線計測用途で応用されています。本研究ではX線計測を目的としてY2O3にGdを添加した透明セラミックスを作製し、シンチレーション特性を調査しました。作製した試料は紫外–可視領域で発光を示し、そのうちGdを10%含有した試料が最良の特性を示すことを確認しました。
受賞者コメント
この度は栄えある若手奨励賞に選出いただき、大変光栄に存じます。柳田教授をはじめとして、ご指導くださった教員方・先輩方に深く御礼申し上げます。本受賞を励みに、今後とも研究活動に邁進してまいります。
受賞年月日
2026年7月10日