量子物理工学研究室の尾竹祥太さん(博士後期課程2年)、権田樹さん(博士前期課程2年)、齋藤祐磨さん(博士前期課程2年)が11th International Conference on Optical, Optoelectronic and Photonic Materials and Applications(ICOOPMA 2026)においてStudent Poster Awardを受賞

受賞概要

2026年9月16~21日に浜松で開催された11th International Conference on Optical, Optoelectronic and Photonic Materials and Applications(ICOOPMA 2026)において、量子物理工学研究室の尾竹祥太さん(D2)、権田樹さん(M2)、齋藤祐磨さん(M2)がStudent Poster Awardを受賞しました。同賞は82件のポスター発表から10件の特に優秀な学生の発表に対して授与されました。

ICOOPMA 2026

【左から3・4・11番目:齋藤さん・権田さん・尾竹さん】

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント

Student Poster Award:尾竹祥太さん(D2)

研究題目・論文タイトル

Synthesis and Characterization of Eu-activated Barium Fluorohalide Translucent Ceramics for Scintillator Applications

研究者・著者

尾竹祥太(D2)、加藤匠(助教)、木村大海(産総研・主任研究員)、中内大介(特任准教授)、河口範明(准教授)、柳田健之(教授)

受賞対象となった研究の内容

電離放射線の検出に利用されるシンチレータには、優れた発光効率や高速な応答特性が求められます。本研究では、X線およびγ線に対して良好な発光特性を示すEu添加Ba含有フルオロハライド(Eu:BaFCl、Eu:BaFBr、Eu:BaFI)を透光性セラミックス形態で作製し、詳細なシンチレーション特性を調査しました。作製した試料はいずれも良好な発光特性を示し、特にEu:BaFIが3試料の中で最も高い発光量を示しました。組成による発光量の違いについて検討した結果、各材料のバンドギャップの違いが発光量に影響している可能性が示唆されました。

受賞者コメント

このたび本賞に選定いただき、大変光栄に思います。日頃よりご指導いただいている先生方に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みにして本分野の発展に貢献できるよう、今後も研究に取り組んでまいります。

Student Poster Award:権田樹さん(M2)

研究題目・論文タイトル

Scintillation Properties of Organic–Inorganic Hybrid Copper Chloride Cluster Single Crystals Containing 15­Crown­5 Metal Complexes

研究者・著者

権田樹(M2)、山林恵士(D2)、中内大介(特任准教授)、加藤匠(助教)、河口範明(准教授)、柳田健之(教授)

受賞対象となった研究の内容

有機無機ハイブリッド材料は低温溶液法で合成が可能な材料であり、シンチレータ材料の新しい材料形態として注目されています。本研究ではアルカリ金属イオンと錯形成するクラウンエーテルを用いて、有機無機ハイブリッド銅塩化物単結晶を合成しました。試料の放射線応答特性を調査したところ、シンチレーションの発現が確認され、新たなシンチレータ材料としての応用可能性が示されました。

受賞者コメント

発表が高く評価され、光栄に存じます。ご指導・ご助力くださいました研究室の皆様に改めて御礼申し上げます。

Student Poster Award:齋藤祐磨さん(M2)

研究題目・論文タイトル

Optical and Scintillation Properties of Erbium-Doped Yttrium Oxide Transparent Ceramics Scintillators fabricated by the Spark Plasma Sintering Method

研究者・著者

齋藤祐磨(M2)、尾竹祥太(D2)、加藤匠(助教)、中内大介(特任准教授)、河口範明(准教授)、柳田健之(教授)

受賞対象となった研究の内容

Er3+は近赤外領域に特徴的な発光帯を有しており、生体組成に対して比較的高い透過性を示す近赤外発光を利用できることから、医療イメージングや放射線検出への応用が期待されます。本研究では、Er3+添加濃度がY2O3透明セラミックスの光学特性およびシンチレーション特性に与える影響を評価し、近赤外発光型シンチレータとしての基礎特性を明らかにしました。

受賞者コメント

この度は、国際学会という名誉ある場において、このような賞をいただき大変光栄に思います。世界各国からの研究者が参加する中で、自身の研究を評価していただけたことを大変うれしく思うとともに、研究の意義や可能性を改めて実感する貴重な機会となりました。この賞を励みに、今後もより一層研究に精進してまいります。

受賞年月日

2026年9月21日